鴉の鳴かない街
読み手:〇〇様×〇〇様 伴奏:Miinya様 台本:棗
鴉の鳴かない街
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夕方になると、どこからか聞こえてきた七つの子。
ふと思い出したと同時に
もし、あの黒い鳥が鳴かない世界は
どんな世界になっているのだろう。
ただ何となく頭を過ぎったので作ってみました。
♠️=若者
♦️=老人
❤️=2人で
※一人称変更して頂いて構いません。
✂︎- - - - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - - - - -
♠️カラスは何故、鳴くのか
そんな歌が遠い昔に作られ歌われていたそうだ
まぁ今では誰もそんな歌を口にしたりしない
♠️「そもそもカラスって鳴くのかな…」
橙色の空の下
待ち行く人々はどこか寂しげに歩いている
以前はもっと賑やかな音に包まれていた。
そんな気がして僕もケータイに
目を落としながら歩いている。
ふとどこからか、嗄れた声が聞こえた。
♦️「昔はカラスも鳴いてたんだけどね
今では、すっかり静かなもんだよ」
♠️そう言って老人はこちらを見て尋ねる
♦️「お前さんは、どうだい?
最近カラスの鳴き声を聞いたかい?」
♠️僕は首を傾げた。
「カラスが鳴く?何言ってるんですか?
あの鳥は鳴いた事なんて1度もありませんよ」
♦️「君もかい?
もう誰も聞いた事がある者はおらんのか…
ついに私1人だけになってしまったか…。」
♠️そう、この街ではカラスは鳴かない。
何十年も前から。
僕を含め若者は
誰一人としてカラスの鳴き声を知らない。
❤「ここはカラスの鳴かない街……」
✂︎- - - - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - - - - -
#2人声劇台本 #二人声劇台本 #掛け合い #初台本
#なつめの台本 #声劇
⚠️コラボ開催の際は素敵な伴奏者様にも拍手お願い致します。
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