(台本)「花と君」番外編5
台本(てんちゃん)×🎀(コラボ様)×👩(コラボ様)
(台本)「花と君」番外編5
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番外編5「母の夢を叶えたくて」
👩「……。」
母は、少し息をつまらせて黙りこむ。
🎀「ねぇ、ママ。伝えないといけないことって何?」
👩「ゆらちゃん。わたしはね……わたしは……。」
🎀「……。」
👩「わたしは、あなたの本当のおかあさんではないの。」
🎀「え……。」
🎀わたしは、一瞬自分の耳を疑った。そして、母の言葉さえも……。
🎀「……。」
🎀わたしは、ただあぜんとなってその場に座りこむ。
👩「わたしが、あなたに自分の夢を語らなければあなたは、わたしの夢を叶えようだなんて思わないで済んだのに……ごめんね……。」
🎀「……。」
👩ゆらちゃん、本当にごめんね……ずっと、黙っててごめんね……。
👩「ゆらちゃん、お誕生日おめでとう……。」
🎀10才の誕生日、わたしは母に親子でないことを告げられた……。
🎀そして、わたしの頭の中は真っ白になった。
👩「ごめんね……。」
🎀母は、その日わたしを置いて家を出ていってしまった。わたしを一人に置いて……。
🎀「……。」
🎀わたしは、一人静かになるとゆっくり立ち上がって自分の部屋へと向かった。
🎀「……。」
🎀部屋に戻ると机の上に一つの箱があった。
🎀きっと、これは母からの誕生日プレゼントだ。
🎀最後の誕生日プレゼント……。
🎀わたしの心の中は、めちゃくちゃになっていていつの間にか部屋の中の物を全部、床にたたきつけて暴れていた……。
🎀「うっ……ううっ……。」
🎀わたしは、悲しくなってそのまま座りこんで泣いていた。
前作番外編4本編↓↓↓
https://nana-music.com/sounds/0578c766
番外編6本編↓↓↓
https://nana-music.com/sounds/0579d5b7
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