いきる、くりかえす【声劇台本】
BGM:haruki様 台本:唯純 読み手:あなた
いきる、くりかえす【声劇台本】
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なにも知らないちいさいころというのは、世界がとても素敵なものに見えていました。貴方はいかがでしょうか?
これは、そんな時代に思いを馳せたおはなし。
ぜひ、貴方の声で聞かせてください。
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アドリブ等は歓迎ですが、悪意のある改変はおやめください。
また、こちらへの拍手及びharuki様への拍手もお願いいたします。
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小さい頃、世界はきらめいていた。
アスファルトや校庭の砂にはちいさなダイヤモンドが埋まっていると思っていたものだから、転んだ日には大泣きしながらも膝や手についたきらきらを集めては引き出しにしまった。
夏祭り、浴衣を着た日には野原でいちばんきれいなツユクサを摘んで、母親に「髪飾りにしたい」とねだった。ツユクサをそっと髪にさした時、周りのどんな子よりも自分がきれいに見えた。
おとなになって、変わってしまったのだろうか。そんなことはしなくなった自分に少し寂しくなっていたけれど────
「ママ!どうろきらきら!ほうせきが埋まってるのかな?」
「ねぇママ!綺麗なお花、髪につけてー!」
それはガラス片だなんてこと言わない。どこにでもある花だなんてことも言わない。
我が子の姿と、懐かしく甘い思い出に胸を弾ませて────────
「素敵だね!」
それだけでいい。
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Comment
1commnets
- 夢見月六花素敵な台本お借りしました(*´꒳`*)