(台本)「花と君」episode30
台本(てんちゃん)×☆(コラボ様)×★(コラボ様)×🐼(コラボ様)
(台本)「花と君」episode30
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(人物紹介)
☆寺田蒼太(てらだそうた)……この物語の主人公。幼い頃から病弱で視力を失い、心臓の弱い少年。移植手術で眼球と心臓を新しく持つ。そのため、幽霊が見えるようになり、晴人と仲良くなる。心優しく少し心配性な性格。14才で中学二年生。
★向井晴人(むかいはると)……カッターシャツを着た幽霊の青年。蒼太と出会い、よく蒼太にくっついている。心優しく、やんちゃぽいけどしっかり者。(19才)
episode30「そばにいるから」
★「蒼太、あのな……お前の気持ちはよく分かる……けど、これは仕方のない事なんだよ。」
☆「……分かってるよ……けど、どうしても知りたかったんだ……。」
★「……何で?」
☆「……あの夢を見るたびに会いたいって気持ちが強くなるんだ……。会えなくても名前だけでも知りたいって思ったんだ……。」
★「蒼太……。」
☆「ごめん……でも、俺……俺……。」
★「……っ。」
☆「……。」
はるとは、ぎゅっと蒼太を抱きしめる。
☆「……はると……さん……?」
☆俺は、茫然となる。
★「大丈夫……大丈夫だよ。蒼太……。」
☆「……え?」
★「名前を知らなくても、会えなくても……ちゃんと、お前のそばにいるから……。毎日、会えているんだよ……。だから、だから……ごめんな……。」
☆「……どうして、はるとさんが謝るんですか……?」
★「ごめん……ごめんな……。」
☆はるとさんは、謝るだけだった……。
☆はるとさんの声も、身体も震えていた……。
☆「……。」
☆俺は、涙を一粒落とした。
☆本当だったら俺は、はるとさんに触れることなんてできない……。
☆本当だったら、見ることも……けど、今の俺には、はるとさんを見ることも触れることもできる……。
☆それが、とても不思議だ……。
🐼「寺田……くん……?」
☆「……種島先輩……?」
☆そこにいたのは、種島先輩だった。
第30話次回予告↓↓↓
https://nana-music.com/sounds/05764433
前作第29話本編↓↓↓
https://nana-music.com/sounds/0575a4a4
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