二人声劇:アサガオ
ゆうりかとあむ
二人声劇:アサガオ
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あむ)アサガオを見せてあげると言うので
彼女と共に公園まできた。
ユウリカ)
「着いた」
ユウリカ)
「だいぶ育ったの、今日は196咲いた」
あむ)
「ほぉ」
ユウリカ)
「ほら!これだよ」
あむ)目の前にはたくさんのアサガオが
巻きついたジャングルジムがあった
あむ)
「ジャングルジムだね…」
ユウリカ)
「うん。」
ユウリカ)
「よく巻きついているでしょう?
枯れた葉や花なんかも
摘み取らなくてはだし、なかなか忙しいんだ」
あむ)これは突っ込んだ方がいいのだろうか?
そう考えている間も彼女は
笑顔で悪びれる素振りもなく言葉を続ける
ユウリカ)
「いらっしゃい。中へどうぞ
頭ぶつけないようにね」
あむ)あぁ、まぁいいや
あむ)
「アサガオ見に来てハイハイするとは思わなかったよ…」
ユウリカ)
「そりゃ心がまえがたりないね」
あむ)ジャングルジムの中央で私たちは寝そべる
キラキラと木漏れ日がふりそそぐ
ユウリカ)
「夜になると布団をかけてやるんだ
ここは明るい夜だから
光が当たり続けるとつぼみが枯れてしまう」
ユウリカ)
「だから、明日もたくさん咲くよ」
あむ)ちらりと横をむくと彼女は嬉しそうにそう囁いた
あむ)
「それは…」
あむ)
「それは明日が待ち遠しいことだ。」
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