僕のアンティーク
第本屋Cherry
僕のアンティーク
- 15
- 2
- 0
『やった⋯⋯遂に完成したぞ⋯
完全な自立人形が⋯
やっと会えたね。僕のアンティーク。』
「はじめ⋯⋯まして。マスター。
私は、貴方のアンティーク⋯
№02(ナンバーゼロツー)です。」
『やぁ、№02。僕はマスターのテオ。
君の名前は?』
「〝名前〟というモノは
私にはプログラムされていません。」
『んー⋯名前がないと不便だしなぁ
⋯なら、僕が名をつけても良いかい?』
「それがマスターの命ならば。」
『そうだなぁ⋯⋯うん。クロエ。
僕の国の言葉で
〝咲き誇る華〟という意味だ。
今日から君はクロエだよ。』
〔間を開けて〕
「マスター。
何故人は苦しみ、泣き、笑うのですか?」
『〝感情〟があるからだよ。
だから嬉しければ笑い、悲しければ泣くんだ。』
「私には⋯⋯まだ分かりません。
ヒトの感情が。」
『⋯⋯大丈夫。クロエにもいつかわかる日が来るよ。だって君は』
『「映画 僕のアンティーク 」』
『2020年 春 公開』
※同時に
『君は笑わないブリキのオートマタではないからだ。
君は感情を持った
僕のアンティークドールだから。』
「私は笑わないブリキのオートマタではないから
だ。
私は感情を持った
貴方のアンティークドールだから。」
#台本 #声劇 #声劇台本 #アンティーク #ファンタジー声劇 #ひぐらしのなく頃に #チェリーの台本 #僕のアンティーク
Comment
No Comments Yet.