第八話
Sediment Wolf
第八話
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BLオメガバース 声劇ユニット、Sediment Wolfです。
ーーオメガバースについてーー
この作品独自の設定が入っておりますので、ご注意ください。
男女の性別に加えてα、β、Ωという独自の性別が用いられたもの。狼の群れの性別階級を主題として作られた。
α...人口の約0.5パーセント。Ωの数と殆ど変わらない。Ωの発情期のフェロモンによって不定期的に発情期が訪れる(ラット)。
β...人口の約99パーセント。一般的な性別。敏感な人はΩの発情期のフェロモンの匂いが分かるが自制は可能。
Ω...人口の約0.5パーセント。αの数と殆ど変わらない。定期的に発情期が訪れる(ヒート)。平均的な発情期の周期は3ヶ月、長さは一週間である。
中学3年でのバース性検診でΩと診断された場合、指定されたΩ専用の高等学校へ進学する。これは、バース性差別撤廃法に基づいてつくられたものであり、バース性についての知識を高めるとともに、願わぬ番契約を減らす機関として存在している。
αとΩは番という性質があり、強い結びつきを持っている。番はαがΩのうなじを噛むことにより成立する。番との結びつきは一生涯続き、番のできたΩはヒートがなくなるが、不定期的にαの前で発情するようになる。
【登場人物】
💖壱御有栖…α
💛実柁悠生...Ω
💜東田加護...Ω
・駅前
💖「そこの君ー!」
💛「……僕、ですか?」
💖「うん!Ω高(読み:おめこう)の制服を身に纏った君だよ!」
💛「え、何でΩ高のこと知ってるんですか……?」
💖「何でだろー?友達から聞いたからかな?」
💛「……が、学校、のこと、あんまり知られちゃいけないって言われてるんですけど…」
💖「うん、そう...らしいね。…って違う違う!そういう話をしたかったんじゃなくて」
💛「……何ですか」
💖「君、あそこの路上シンガーにぜーったい近づいちゃ、だめだよ!」
💛「…は?」
💖「あいつ、αだから!」
💛「え……あ、そうだったんですか……。お、教えてくれてありがとう、ございます」
💖「いえいえ!あ、そうだ!今からさー、君ん家遊びに行ってもいい?」
💛「え?急になんで?...いや…今待ち合わせ中なんで」
💖「あぁー、そうなんだー。じゃあ、また今度遊びに行くね」
💛「は?どういうこと?…ま、まあ、独り暮らしなんでいいですけど」
💖「独り暮らし…、Ω高の近く?」
💛「…そうです」
💖「寮とか?」
💛「いえ、家の別荘借りてます」
💖「別荘!?君の家、お金持ちなの?!」
💛「まぁ…、そこそこ。…あ、友達来た」
💖「じゃぁ、僕はこの辺で!またね!」
💛[…変な人]
💜「実陀ー!ごめん遅れたー」
💛「遅かったね東田。30分遅刻」
💜「29分だろ!」
💛「変わんないよ」
💜「…まあまあ、それよりゲーセン行こうぜ!」
💛「...うん」
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