【二人声劇】亡霊の呼び声(前編)【台本】
演者:A() B() BGM:1号 @synthesizer様 台本:アカガネ
【二人声劇】亡霊の呼び声(前編)【台本】
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探偵は犯人に辿り着くが調べれば調べる程に『不確実な犯行』であることに頭を悩ませる。
果たして犯人の真意とは……?
(※ミステリーとしては邪道な自分の好みを優先した台本です)
・後編はこちら→https://nana-music.com/sounds/056ed108
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A「――亡霊は存在しない」
B「死因は持病の発作でしたけど、そんな都合良く起こせませんよね」
A「ええ(頷き的な相槌)」
B「それに幾ら調べてもみんなアリバイがありました」
A「つまり前提が間違っていたことになる」
B「……どういうことですか?」
A「犯人は犯行現場には行かなかった」
B「そうだとしたら、アリバイの意味がなくなるじゃないですか」
A「この事件は杜撰でありながら計画的だ。
すべて、亡霊の存在で成り立っている」
B「やっぱりあいつの……亡霊の仕業に違いないです!」
A「――被害者はどうして、真夜中にあの場所を訪れたのだろうか」
B「えっ?」
A「亡霊を恐れるならば生者に縋る筈だ」
B「だから、亡霊が一人にさせたってことですよ」
A「そう、『亡霊(はんにん)』は被害者を操ってみせた。
これは呪いではない。立派な心理トリックだ」
B「あの場所に何かあるんですか?」
A「何もなく、誰も居ない――いいや、探し続けていたきみの友人はあの場所に居る」
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〔背景設定〕
探偵は依頼を受けて山奥のペンションを訪れていた。
一年前、この場所で依頼主の登山仲間の一人が行方不明になった。
果たして何が起こったのか、その真実を解き明かすべく探偵は調査を行う。
そんな最中、ペンションに集まった登山仲間の一人が再び行方不明となってしまう。
捜索によってすぐに発見されたが既に死体となっていた。
死亡現場までは片道15分。しかし、30分以上ペンションを離れた者は存在しない。
被害者に外傷はなく、ポケットには一年前に行方不明になった仲間からの手紙が入っていた。
『許さない。生きてこの場所から帰さない』
探偵は亡霊の謎を解き明かすべく殺人事件の立証を試みる。
■A
調査依頼を受けた探偵。
冷静沈着で小さな違和感も見逃さない。
物証から犯人に辿り着くが、事件に違和感を抱いて調査を続ける。
■B
探偵に依頼を行った登山家。今回の事件の犯人。
一年前に行方不明になった登山仲間は親しい友人だった。
真実を調べるために当時の仲間と共に再びペンションを訪れた。
実は一年前に友人を殺した犯人を見付け出すために友人の亡霊を演じている。
■被害者
一年前にいじめていた『Bの友人』を登山中に殺してしまう(半分事故のようなもの)。
自分の犯行を隠すために死体を地面に埋めて隠した。
発作の持病をもっており、精神的に追い詰められると起きやすくなる。
※台本について※
・アドリブ、アレンジに関しては著しい台詞改変以外は特に問題ありません(口調、一人称、性別までお好みで改変してください)
・探偵Aは私の過去作『犯罪遊戯』の探偵と同じ台詞回しにしていますが同一人物かどうかは特に決めていません
・ゆっくり目に情緒を持たせて読むとちょうどいい時間になると思います
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2commnets
- あまさわ🍃コラボ先でお借りしました🙇
- kaiお借りしました!!