鉄道唱歌 🎸 伴奏
作者:大和田建樹 多梅稚 上眞行
鉄道唱歌 🎸 伴奏
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汽笛一声新橋を
はや我が汽車は離れたり
愛宕の山に
入り残る
月を旅路の友として
右は高輪泉岳寺
四十七士の墓どころ
雪は消えても消え残る
名は千載の後までも
窓より近く品川の
台場も見えて波白く
海のあなたにうす霞む
山は上総か房州か
ギター🎸
鉄道唱歌/東海道篇
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鉄道唱歌
東海道篇
作者:大和田建樹 多梅稚 上眞行
1900年
底本:三木佐助, 1900
表記は歴史的仮名遣とし、漢字制限はJIS X 0208に文字が収録されていれば元の漢字をそのまま使った。
くの字点は/\を代用した。
註: この文書ではルビが使用されています。ここでは「単語ルビ」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。
初版では12番の歌い出しは「國府津おるれば馬車ありて」、40番の歌い出しは「瀬田の長橋右に見て」になっていた。
東海道
汽き笛一聲新橋てきいつせいしんばしを はや我わが汽き車しやは離はなれたり 愛あた宕ごの山やまに入いりのこる 月つきを旅たび路ぢの友ともとして
右みぎは高輪泉岳たかなわせんがく寺じ 四し十七じふしち士しの墓はかどころ 雪ゆきは消きえても消きえのこる 名なは千載せんざいの後のちまでも
窓まどより近ちかく品川しながはの 臺だい場ばも見みえて波白なみしろく 海うみのあなたにうすがすむ 山やまは上かづ總さか房州ばうしうか
梅うめに名なをえし大森おほもりを すぐれば早はやも川崎かはさきの 大だい師河しが原はらは程ほどちかし 急いそげや電でん氣きの道みちすぐに
鶴つる見神奈みかな川がはあとにして ゆけば横濱よこはまステーシヨン 湊みなとを見みれば百舟もゝふねの 煙けむりは空そらをこがすまで
横よこ須賀すかゆきは乘替のりかへと 呼よばれておるゝ大船おほふなの つぎは鎌倉かまくら鶴つるが岡をか 源げん氏じの古こ跡せきや尋たづね見みん
八幡宮はちまんぐうの石段いしだんに 立たてる一ひと木きの大おほ鴨脚樹いてふ 別當べつたう公く曉げうのかくれしと 歴れき史しにあるは此蔭このかげよ
こゝに開ひらきし頼朝よりともが 幕ばく府ふのあとは何いづかたぞ 松風まつかぜさむく日ひは暮くれて こたへぬ石せき碑ひは苔こけあをし
北きたは圓覺建ゑんがくけん長ちやう寺じ 南みなみは大佛星月だいぶつほしづき夜よ 片かた瀬せ腰越こしごえ江えの島しまも たゞ半日はんにちの道みちぞかし
汽き車しやより逗子づしをながめつゝ はや横よこ須賀すかに着つきにけり 見みよやドツクに集あつまりし わが軍艦ぐんかんの壯大さうだいを
支し線せんをあとに立たちかへり わたる相さが模みの馬ば入川にふがは 海水浴かいすゐよくに名なを得えたる 大磯おほいそみえて波なみすゞし
國府津こふづおるれば電車でんしやあり 酒さか匂小田はをだ原はらとほからず 箱はこ根ね八はち里りの山道やまみちも あれ見みよ雲くもの間あひだより
いでゝはくゞるトン子ルの 前ぜん後ごは山北やまきた小を山驛やまえき 今いまもわすれぬ鐵橋てつけうの 下したゆく水みづのおもしろさ
はるかにみえし富士ふじの嶺ねは はや我わがそばに來きたりたり 雪ゆきの冠かんむり雲くもの帶おび いつもけだかき姿すがたにて
こゝぞ御ご殿てん場ば夏なつならば われも登と山ざんをこゝろみん 高たかさは一萬いちまん數す千せん尺じやく 十三州じふさんしうもたゞ一ひと目め
三み島しまは近年きんねんひらけたる 豆づ相線さうせん路ろのわかれみち 驛えきには此この地ちの名なをえたる 官くわん幣大社ぺいたいしやの宮みや居ゐあり
沼ぬま津づの海うみに聞きこえたる 里さとは牛伏うしぶせ我が入道にふだう 春はるは花はなさく桃もゝのころ 夏なつはすゞしき海うみのそば
鳥とりの羽は音おとにおどろきし 平へい家けの話はなしは昔むかしにて 今いまは汽き車しやゆく富士ふじ川かはを 下くだるは身み延のぶの歸かへり舟ぶね
世よに名なも高たかき興おき津つ鯛だひ 鐘かねの音ねひゞく清見せいけん寺じ 清し水みづにつゞく江え尻じりより ゆけば程ほどなき久く能山のうざん
三保みほの松原まつばら田子たごの浦うら さかさにうつる富士ふじの嶺ねを 波なみにながむる舟人ふなびとは 夏なつも冬ふゆとや思おもふらん
駿州一すんしういちの大だい都と會くわい 靜岡しづをかいでゝ阿部あべ川かはを わたればこゝぞ宇津うつの谷やの 山やまきりぬきし洞ほらの道みち
鞘さやより拔ぬけておのづから 草くさなぎはらひし御み劍つるぎの 御み威いつは千代ちよに燃もゆる火ひの 燒やい津づの原はらはこゝなれや
春はるさく花はなの藤枝ふぢえだも すぎて島しま田だの大おほ井ゐ川がは むかしは人ひとを肩かたにのせ わたりし話はなしも夢ゆめのあと
いつしか又またも暗やみとなる 世せ界かいは夜よるかトン子ルか 小夜さよの中山なかやま夜よ泣石なきいし 問とへども知しらぬよその空そら
掛川かけがは袋ふくろ井ゐ中なか泉いづみ いつしかあとに早はやなりて さかまき來きたる天龍てんりうの 川かは瀬せの波なみに雪ゆきぞちる
この水上みなかみにありと聞きく 諏訪すはの湖こ水すゐの冬ふゆげしき 雪ゆきと氷こほりの懸橋かけはしを わたるは神かみか里人さとびとか
琴ことひく風かぜの濱松はままつも 菜な種たねに蝶てふの舞坂まひさかも うしろに走はしる愉ゆ快くわいさを うたふか磯いその波なみのこゑ
煙けむりを水みづに横よこたへて わたる濱はま名なの橋はしの上うへ たもと凉すゞしく吹ふく風かぜに 夏なつものこらずなりにけり
右みぎは入海いりうみしづかにて 空そらには富士ふじの雪ゆきしろし 左ひだりは遠州洋ゑんしうなだちかく 山やまなす波なみぞ碎くだけちる
豐橋とよはしおりて乘のる汽き車しやは これぞ豐川とよかは稻い荷道なりみち 東海道とうかいだうにてすぐれたる 海うみのながめは蒲かま郡ごほり
見みよや徳川家康とくがはいへやすの おこりし土地とちの岡崎をかざきを 矢や矧はぎの橋はしに殘のこれるは 藤吉郎とうきちらうのものがたり
鳴なる海みしぼりの産さん地ちなる 鳴なる海みに近ちかき大高おほたかを 下くだりておよそ一いち里り半はん ゆけば昔むかしの桶狹をけはざ間ま
めぐみ熱あつ田たの御みやしろは 三種さんしゆの神じん器ぎの一ひとつなる その草薙くさなぎの神かみつるぎ あふげや同胞どうはう四し千萬せんまん
名なたかき金きんの鯱しやちほこは 名古屋なごやの城しろの光ひかりなり 地ぢ震しんのはなしまだ消きえぬ 岐阜ぎふの鵜う飼かひも見みてゆかん
父ちゝやしなひし養老やうらうの 瀧たきは今いまなほ大垣おほがきを 三さん里りへだてゝ流ながれたり 孝かう子しの名めい譽よともろともに
天てん下かの旗はたは徳川とくがはに 歸きせしいくさの關せきが原はら 草くさむす屍かばねいまもなほ 吹ふくか膽い吹ぶきの山やまおろし
山やまはうしろに立たち去さりて 前まへに來きたるは琵琶びはの海うみ ほとりに沿そひし米原まいばらは 北陸道ほくろくだうの分ぶん岐ぎ線せん
彦ひこ根ねに立たてる井伊ゐいの城しろ 草くさ津つにひさぐ姥うばが餅もち かはる名所めいしよも名物めいぶつも 旅たびの徒と然ぜんのうさはらし
いよ/\近ちかく馴なれくるは 近あふ江みの海うみの波なみのいろ その八景はつけいも居ゐながらに 見みてゆく旅たびの樂たのしさよ
瀬田せたの長橋ながはし横よこに見みて ゆけば石山いしやま觀くわん世ぜ音おん 紫むらさき式しき部ぶが筆ふでのあと のこすはこゝよ月つきの夜よに
粟あは津づの松まつにことゝへば 答こたへがほなる風かぜの聲こゑ 朝あさ日ひ將しやう軍ぐん義仲よしなかの ほろびし深ふか田たは何いづかたぞ
比良ひらの高たか嶺ねは雪ならで 花はななす雲くもにかくれたり 矢や走ばせにいそぐ舟ふねの帆ほも みえてにぎはふ波なみの上うへ
堅かた田たにおつる雁かりがねの たえまに響ひゞく三井みゐの鐘かね 夕ゆふぐれさむき唐崎からさきの 松まつには雨あめのかゝるらん
むかしながらの山やまざくら にほふところや志賀しがの里さと 都みやこのあとは知しらねども 逢坂山あふさかやまはそのまゝに
大石おほいし良よし雄をが山科やましなの その隱かくれ家がはあともなし 赤あかき鳥とり居ゐの神かみさびて 立たつは伏ふし見みの稻いな荷り山やま
東とう寺じの塔たふを左ひだりにて とまれば七條しちでうステーシヨン 京きやう都と々々/\と呼よびたつる 驛えき夫ふのこゑも勇いさましや
こゝは桓くわん武むのみかどより 千有せんいう餘よ年ねんの都みやこの地ち 今いまも雲くも井ゐの空そらたかく あふぐ清せい凉りやう紫し宸殿しんでん
東ひがしに立たてる東ひがし山やま 西にしに聳そびゆる嵐あらし山やま かれとこれとの麓ふもとゆく 水みづは加茂かも川がは桂かつら川がは
祗ぎ園清水をんきよみづ智ち恩院おんゐん 吉よし田だ黒谷眞如堂くろたにしんによだう ながれも清きよき水上みなかみに 君きみがよまもる加茂かもの宮みや
夏なつは納凉すゞみの四し條橋でうばし 冬ふゆは雪ゆき見みの銀閣ぎんかく寺じ 櫻さくらは春はるの嵯峨御さがお室むろ 紅もみ葉ぢは秋あきの高たか雄を山やま
琵琶湖びはこを引ひきて通とほしたる 疏そ水すゐの工こう事じは南禪なんぜん寺じ 岩いは切きり拔ぬきて舟ふねをやる 智ち識しきの進しん歩ぽも見みられたり
神社佛閣山水じんじやぶつかくさんすゐの 外ほかに京きやう都との物産ぶつさんは 西陣織にしぢんおりの綾あや錦にしき 友禪染いうぜんぞめの花はなもみぢ
扇あふぎおしろい京きやう都と紅べに また加茂かも川がはの鷺さぎしらず みやげを提さげていざ立たたん あとに名な殘ごりは殘のこれども
山崎やまざきおりて淀川よどがはを わたる向むかふは男をとこ山やま 行ぎやう幸かうありし先帝せんていの かしこきあとぞ忍しのばるゝ
淀よどの川舟かはふねさをさして くだりし旅たびはむかしにて またゝくひまに今いまはゆく 煙けむりたえせぬ陸くがの道みち
おくり迎むかふる程ほどもなく 茨いばら木き吹すゐ田たうちすぎて はや大阪おほさかにつきにけり 梅うめ田だは我われをむかへたり
三さん府ぷの一いつに位くらゐして 商しやう業繁華げふはんくわの大阪おほさか市し 豐太閤ほうたいかふのきづきたる 城しろに師し團だんはおかれたり
こゝぞ昔むかしの難なに波はの津つ こゝぞ高たか津つの宮みやのあと 安治あぢ川口かはぐちに入いる舟ふねの 煙けむりは日にち夜やたえまなし
鳥とりも翔かけらぬ大空おほそらに かすむ五ご重ぢうの塔たふの影かげ 佛法最初ぶつぽふさいしよの寺てらと聞きく 四し天王てんのう寺じはあれかとよ
大阪おほさかいでゝ右みぎ左ひだり 菜な種たねならざる畑はたもなし 神崎川かんざきがはのながれのみ 淺あさ黄ぎにゆくぞ美うつくしき
神崎かんざきよりはのりかへて ゆあみにのぼる有あり馬ま山やま 池いけ田伊だい丹たみと名なにきゝし 酒さけの産さん地ちもとほるなり
神かう戸べは五ご港かうの一つにて あつまる汽き船せんのかず/\は 海うみの西にしより東ひがしより 瀬戸せと内うちがよひも交まじりたり
磯いそにはながめ晴はれわたる 和田わだのみさきを控ひかへつゝ 山やまには絶たえず布引ぬのびきの 瀧たき見みに人ひとものぼりゆく
七度なゝたびうまれて君きみが代よを まもるといひし楠公なんこうの いしぶみ高たかき湊みなと川がは ながれて世々よゝの人ひとぞ知しる
おもへば夢ゆめか時ときのまに 五ご十三次じふさんつぎはしりきて 神かう戸べのやどに身みをおくも 人ひとに翼つばさの汽き車しやの恩おん
明あけなば更さらに乘のりかへて 山陽道さんやうだうを進すゝまゝし 天きん氣は き〔ママ〕明日あすも望のぞみあり 柳やなぎにかすむ月つきの影
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2commnets
- こうじ大学の先輩で 確か 小田垣さんって言う 鉄道オタクがいて 日本全国の 駅名を 端から端まで 言えるんです それを 飲み会の時に いつもやるんですが 「また始まった〜〜」 ってみんな言い出して トイレタイムに なるんですよね〜〜 時刻表が 新しく出るたびに 購入して 端から端まで 覚える 何の意味もなかった〜〜 懐かしい思い出です 当時の 大学の飲み会は 40から50人が もうめっちゃ密になって 居酒屋貸し切って どんちゃん騒ぎでした。 もう 今後は あんな密な 飲み会って 出来ないのかな〜〜
- こうじおはようございます😃 日本全国に もっともっとたくさんの ご当地の 替え歌があるそうですよ〜〜〜 日本全国に 駅って いくつあるんでしょうね〜〜 🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣