【2人声劇】翡翠葛

۞『』×✩⃝｢｣

こちらは台本です ۞……少年(青年でもどうぞ) ✩⃝……少女 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ۞風薫る夏の日の夕暮れ 初めて出逢ったときのことを僕はずっと忘れない ｢……っ。そんな深いところで何してるの！｣ ✩⃝｢え……わたし、また……｣ ۞｢……？ 早く危ないからこっちに来るんだ｣ ✩⃝｢ありがとう…ございます｣ ۞｢きみおうちは？｣ ✩⃝｢ありません……｣ ۞｢そうなんだ…じゃあ僕の家に来なよ｣ ✩⃝わたしは人間ではない…… でもたまにこうして人の姿になってしまう 助けてくれた彼はもちろんわたしを人だと信じていて… 早々に彼の元から離れるべきなのに、その優しさが心地よくてずっと一緒にいることを選んでしまった ۞｢君はたまに泣きそうな瞳をするよね｣ ✩⃝｢そんなことは……｣ ۞｢あるよ。ほら今だって｣ ✩⃝｢ごめんなさい……｣ ۞最後にみた君は泣きながらただ謝っていて一瞬で僕の前から消えてしまった ｢翠(すい)……？どこに行ったの……｣ 必死に叫んでも彼女の返事はなく、そこにはただ、翡翠(ひすい)が静かに横たわっていただけだった ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ #心愛の台本 #2人声劇 #掛け合い