【不気味/声劇】唇は銀に輝く
自分:Yu☺︎(ゆにこ)
【不気味/声劇】唇は銀に輝く
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大好きなレイシー様の台本をお借りして。
純粋の中の狂気、それを表現出来る人間になりたい。
ただひたすらに真っ直ぐに、この感情を君へ
死してもなお、残しておきたい。
自分と君を確かにつないでいた。
気持ち悪くて、
吐き気がする世界を。
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踏切がカンカンと音を立てて、
自分に警告をしている。
道徳は後一歩で崩壊するが、
果たして自分はイノシシなのか、
カタツムリなのか。
目の前の線路で雨が降っている。
塩を少量含んだ水は、コンクリートのシミを作る。
その数を数えるたびに、光が点滅する。
音は鮮明だ。
視界も良好。
何も問題はない。
自分の体を動かせるはずだ。
あとは、すさんだ暴力だけを頼りに、
その口を閉じるだけ。
準備万端。
縫い付けられた両手。
絡められた両足。
迫る箱にただ目を瞑る。
瞬間、聞こえた声に
どうか自分の愛だけが
残ればいいと思うから。
環状線を巡る君にだけ解けるように、
紙に書く文字に少しの殺意を込めておく。
ヒントは
イノシシとカタツムリ。
相反(そうはん)するからこそ、
惹かれ合うのだから。
呼吸にリズムを与えて、
いずれ奪ってみせる。
だって、輪廻が巡れば
唇は銀に輝くのだから。
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