わたし、屋上で靴を脱ぎかけた時に
三つ編みの先客に、声をかけてしまった。 「
ねえ、やめなよ」
口をついて出ただけ。
ホントはどうでもよかった。
先を越されるのが、なんとなく癪だった。
三つ編みの子は、語る。
どっかで聞いたようなこと
「運命の人だった。 どうしても愛されたかった」
ふざけんな!
そんなことくらいで わたしの先を越そうだなんて!
欲しいものが手に入らないなんて 奪われたことすらないくせに!
「話したら楽になった」って 三つ編みの子は、消えてった。
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