長編朗読台本【世界の種】 第五回
お名前をどうぞ 台本: かきつばた。
長編朗読台本【世界の種】 第五回
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長編朗読台本【世界の種】
ジャンル:ファンタジー
人数:一人
声劇ユニット『かきつばた。』著
違和感から温かみを感じる
―後編―
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【登場人物】
筑紫春樹(ちくしはるき)
男性 大学生
【コラボ条件】
◎台本をお使いになる際は拍手をお願いします。
◎コメントは必須ではありません。コメントありがとうございます。
◎サウンドを投稿する際は下記タグを消さず投稿してください。
お手数ですが、よろしくお願いします。
【続話】
長編声劇台本「世界の種」 台本: かきつばた。
https://nana-music.com/playlists/3189339
【コラボして下さった方】
◎プレイリスト
長編声劇台本「世界の種」コラボさま
https://nana-music.com/playlists/3189386
※台本が読みにくくなるのを防ぐため、前回までのあらすじ等は割愛させて頂きました。以前の台本を追って、ご確認下さい。
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(台詞)
筑紫春樹の独白(モノローグ)
ここはーーー駅だ。
意識を失う前の俺が、隣町にある総合病院に向かうためにやってきたんだ。
少しずつ、直前の記憶が色を取り戻していく。だから、俺は決して振り向かない。
今振り向いてしまえば、視野にあの看板が飛び込んできてしまう。
トーマーリイデ
里桜(りお)。
早く会いに行ってやらなければ。
とにかくここを離れ、里桜の入院する病院に向かわなければならない。
それが唯一、俺に託された役割なんだから。
決して振り返るのが怖かったわけじゃない。
しかし、珍妙な現実を受け止めるにはしばらく時間が必要だ。
幼少期から父さんが諭していた言葉が初めて実感を帯び始める。
ただ教訓を垂れていたわけではなかったということが明らかになったんだ。
しかし、その警鐘がどこから来ているのか、もし直面した時にはどのようにそれを受け取り対応すればいいのか。
解決の糸口も見つからぬまま、俯いた俺は薄淋しい街から逃げ出すように駅の階段を駆け上った。
(第六話に続く)
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文章編集 かみな。
サウンド編集 ももつばき。
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