【声劇台本】雨明り
朗読:〇〇×〇〇/台本:ゆーむ
【声劇台本】雨明り
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#声劇台本 #掛け合い #台本 #声劇 #二人声劇
〇
夏のある日、からりと教室の窓を開けて
友達と「暑いね。」なんて言いながら、襟元をばたつかせていた
ふと鼻につく匂い
ぽつりぽつりと雨が降ってきた
それを見てため息をつく
傘、もってきてないや
強くならないといいけど
そう思いつつ、自分の席に着いた
●
そんな君の思いとは裏腹に、土砂降りの雨だ
なんだかあの日みたいじゃない?
問いかけてみても返事はない
目の前で手を振っても、顔を覗き込んでも
視線が交わることはなくて
僕は仏頂面になった
毎回毎回、親友を無視して楽しいかこのやろー!
…わかってはいたけど、やっぱり寂しい
君との距離はあの日から、杳々たるものとなってしまった
でもいいんだ、僕が望んだことだ。
君はそこでそーやって、呑気に生きててよ
なんて、ほんと柄じゃないよなぁ
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