【声劇2人台本】僕にはわからないこと⑦
【台本】能登ツバサ【僕】【弟】
【声劇2人台本】僕にはわからないこと⑦
- 56
- 2
- 0
僕にはわからないこと7作目です。
指定はありませんので、ご自由に演じて頂ければ...
------------------------------------------------
僕:ここ数日、弟のメールチェックは頻繁で携帯が苦手な僕からするとある種病的な程で。
メールの相手が彼女であることは予想が付いていた。
付き合い当初彼女はメール魔だったからだ。
正直苦痛なのだと伝えてからは全く来なくなったけれど。
0か100。
それが彼女だ。
弟の楽しそうな横顔を見ると心は少なからずざわついた。
でも僕には説明の付かない自信があった。
弟:「兄貴さ、どんだけ彼女の事曖昧にしてたの?」
僕:「曖昧?」
弟:「彼女は褒めて欲しかったんだよ。なんでしないの?好きなんでしょ?」
僕「…あぁ、言わなくても良いと思ってたし」
弟:「なんで?」
僕:「彼女は、彼女だし」
弟:「意外と冷たいんだな、兄貴」
僕:「そうかな。でも、好きだよ僕は、彼女が」
弟:「じゃ、毎日でも好きって言ってやればいいじゃないか!」
僕:「それはただの過保護だよ」
弟:「...過保護って、親かよ。...このままだと、俺勝っちゃうよ?」
僕:「...それはこまるけど...そもそも、勝負してる覚えはないよ」
弟:「その言い方腹立つな」
僕:「ごめん。でもそうとしか言えない」
彼女との恋愛は潮の満ち干きと一緒。
自然と満ちて自然と引いていく。
そこに身を委ねていられるかいられないか...もしかしたら足を取られて溺れることもあるかもしれない...なんて笑いが込み上げてしまう僕は弟が言う冷たいヤツなのかもしれない。
#声劇 #声劇台本 #2人声劇 #掛け合い声劇台本
Comment
No Comments Yet.