【声劇2人台本】僕にはわからないこと⑤
【台本】能登ツバサ【彼女】【弟君】
【声劇2人台本】僕にはわからないこと⑤
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僕にはわからないこと5作目です。
指定はありませんので、ご自由に演じて頂ければ...。
彼女:「弟君の唇はあいつと違うね」
弟君:初めてのキスで彼女は言った。
普通ならこれイラッとするやつ
だよな?
彼女が言うとなぜか正しい事みたいに聞こえるんだ。
弟君:「兄貴は唇厚いから」
彼女:「あー、軽くディスってる。でも、どっちもおいしい」
弟君:「おいし…かなり、際どい表現するんだな」
彼女:「そう?」
弟君:「いや、そう?って」
弟君:あぁ、まだ慣れない。
最初はわけがわかんなかったけど...あー、うーん...やっぱりまだわけがわからない。
彼女:「ねぇ、弟君はあたしの何が好きなの?」
弟君:「あぁ…ははは。笑顔かな?」
彼女:「笑顔かぁ。あたし変なんだよね」
弟君:「変?」
彼女:「自分じゃわからないでしょ?魅力があるとか、女性的とか、可愛いとか、綺麗とか・・・数えだしたらきりがないけど、とにかくあたしは客観的に自分が見れないの。だから毎日が不安なんだよね」
弟君:「不安か...」
彼女:「あいつはね、あたしが思っているのがあたしだって言うけど…それじゃ不安なんだよ」
弟君:「じゃ、俺は具体的に良いところ言ってあげるよ」
彼女:「ほんと!?ありがとう!」
弟君:なんだよ。
不安になんてさせてんなよ兄貴。
だから俺とも付き合うとか、こんな変な感じになるんじゃないか。
弟君:「俺は...」
そこから何個も何個も彼女の素敵な所をあげていたら、2回目のキスで止められた。
彼女:「ありがとう、弟君。本当に君はいい人ね。」
『いい人』ってワード。
チクリと胸が苦しくなった。
#声劇 #声劇台本 #2人声劇台本 #掛け合い
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- 能登ツバサ
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- 英 菜希(はなふさ なき)お借りしました!
- ちろりぬ@気まぐれだけど仲良くしてねお借りしました!