台本『廃屋』
朗読者『あなたのお名前』台本:こだぬき
台本『廃屋』
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私は廃屋という土地に縛られた霊
誰か来ると、嬉しいからちょこっとだけイタズラしてしまう
そんな日々が続いて幾年(いくとせ)。
ある日、急に変な人が来た
その人はボロボロの格好で、手に傷を負ってた
私は廃屋のものなら動かせるから
キッチンからキレイめな布巾を持ってきて
そっとその人の近くに置いた
そしたらね、不思議なことが起きたの
彼、私を見たの
私を認識できる人なんていなかったからすごく驚いた
それからは、色々な話をした
私がなぜ幽霊になったのか
なぜここに縛りつけられているのか
この廃屋との、ううん、この「我が家」での思い出、家族、私自身のこと
沢山話したのに、彼は私の事ばかり
自分のことはほとんど言わない
話を全部聞き終わった時、
君は救われるべきだ
って言われた
彼、祓い屋だったの
私泣いちゃった
幽霊なのに、泣いちゃった
嬉しくて、嬉しくて、つい。
·····ごめんなさい
私はあなたと話すべきじゃなかった
あなたに触れるべきじゃなかった
救ってくれるって言ったあなたの心を、
私は、壊したくなかったのに
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伴奏:トゥーパさま
台本:こだぬき
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Comment
1commnets
- 🍒台本お借りしました! 面白かったです! ありがとうございました(^^)