新キャラクター制作サウンド
応募用
新キャラクター制作サウンド
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完全犯罪シナリオラヰタァ
ナツメ
・絵文字
🖋
・性格や設定
明治・大正時代の文豪を思い起こさせる、慎ましやかかつ不思議な雰囲気を纏う少女。
幼い頃からその才能を買われ、とある推理小説家のゴーストライターとして働いていたが、とある事件を境に独立し今は現役高校生小説家として名を馳せている。
「実際に起こったかのようなリアルな描写に、読んでいるこちらまで緊張する」と話題を呼び、ファンも数多く存在する。
かつてゴーストライターをした推理小説家のことを"先生"と呼び、何より敬愛し崇拝している。
大人しそうではあるが誰に対しても友好的でよく話し、18歳(高校三年生)でありつつもお姉さん、もしくはお兄さんといったような立ち回りである。図鑑外の知り合いも多い。
しかし飄々として掴みどころのない性格で、回りくどい言動も多いため(そもそもこの図鑑の中に理解される者が一定数いるのかも分からないが)理解され難いといった短所もある。
「〜さ」「〜なのだよ」と言った言い回しの多い独特な口調をするが、これは"先生"の話し方を真似たものである。
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赤ちゃんポストに預けられ施設で育った幸村圭(さちむらけい)は、5歳の頃には並外れた言語能力と読解力を身につけていた。そしてある時読んだとある推理小説に感銘を受け、その作者である"先生"のもとで働き始めるようになる。
はじめは身の回りの世話だけだったが、いつの間にかその才能を買われ代筆を行うようになっていた。尤も、敬愛する"先生"のためなら圭にとってその程度は全く苦ではなかったのであろう。
しかしその後、圭はこれ以上ない苦悩を味わうことになる。
スランプだった。
12歳にしてはじめてスランプを迎えた圭にとって、事情を知る人間からの原稿を強請る声、頭を抱える"先生"の姿、全てが堪え難い苦痛であった。
書いても書いても確信に変わらぬ劣等感の中、彼女は考えたのだった。
「嗚呼、虚構を現実にしてしまえたならば、それは紛れもなき"確信"だ。」
…圭は、当時"先生"が「殺したい」と憎んでいた人間に、"先生"自身が手をかける完璧な『シナリオ』を用意したのである。
『完全無欠の現実(ノンフィクション)』を。
"先生"は『シナリオ』通りにことを進め、事件は『シナリオ』通りに迷宮入りとなった。
『シナリオ』通りにいかなかったのは、その後「"先生"が自殺する。」という一文のアドリブが加わったことくらいであろうか。
いずれにせよ、これが幸村圭、否、完全犯罪シナリオラヰタァ「ナツメ」の犯した最初のひとごろしであった。
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・殺人の際に使う道具
『シナリオ』
・お代
依頼主が『シナリオ』にそって殺人を成功させることによる『シナリオ』への確信
・服装
(全体的な外見を列挙させていただきました)
髪型…黒髪。
短い前髪に綺麗に結われた後ろ髪が特徴的。
顔の特徴…くりりとした薄緑の目。
右目の下に2つ涙黒子が縦に並んでいる。
少し垂れたまろ眉。
口元は控えめで品があり、うっすらと優しげな笑みを浮かべている。
装飾…大きな丸眼鏡と赤い和風の耳飾り。
服装…紫色の矢羽柄をあしらったお召に海老茶色の袴。
(明治、大正時代の女学生の間で流行った衣装であるとされている。)
・台詞 / 台本案
「『君がそれを成し遂げたなら、
そのフィクションは確信になる。』
全ては君次第なのだよ、少年。」
「馬は走る。花は咲く。
わたしは書くし、君は殺すさ。
皆が皆、自分自身になりたいが為に。」
先に記載しました通り、「〜さ」「〜なのだよ」が口癖です。
文豪の格言や古めかしい言い回しを取り込んだ、少し難解な台詞回しをさせたいと考えています。
とっつきにくい文章になってしまうのが難点ですが、かつて名を馳せた文豪らしさや可愛らしい声ながら女々しいキャラクターになりすぎない為の配慮としてお受け取り頂きたいです。
・その他(あれば)
イメージソング…古書屋敷殺人事件
声質…鈴のような、慎ましくも可愛らしい、少し高めのお声。
朗々と、伸びやかに流れるような、大人らしさもありつつ遊び心も忘れぬような…そんな話し方が理想的です。
鼻濁音が美しいとさらに良いです。
殺人方法について…過去の話の通り、現在も依頼主に『シナリオ』を手渡し、その通りに殺人を犯させることで『シナリオ』への確信を得ることをお代としている。
難しい殺人も『シナリオ』に組み込み完全犯罪にし得るため、大物の依頼主も相手にすることがある。
(依頼主に手を下させる為、その適性を見極める、所謂「スカウト係」のような役割もできるのではないかなと思います。)
他キャラクターとの関係について…公の組織には殺人が起こったことさえ勘付かれてはならない場合があるとともに、処理の方法にも拘りがあるためクック様に直接処理の依頼を出すことも少なくない。
(ナツメは一応才能のあるキャラクターですので、クック様からあまりよく思われていないのもアリかな、と思います。)
キョウカちゃんとの和服同盟や、ガイルちゃんとの筆者読者関係も素敵だな、とぼんやり考えております。
《以下蛇足》
手を下す行為は他人に任せきりなため、実は死体や血を見慣れていなかったら可愛いな、という密かな願望があります。(殺し屋としてあまりに大きな欠陥となるようでしたら変更していただいて構いません)
幼少期に「普通の子供より優れた教養を身につけたい」と思い5歳までに並外れた言語能力を身につけるナツメですが、思いのほか国語や読書が楽しく他の勉強に手をつけなかった為、国語以外の知識の欠落が激しいです。
あまり感情的にならない朗らかなキャラクターを想定しておりますが、「まろ眉眼鏡」と呼ばれるとぷんすかいたします。
ナツメが殺し屋になったのは自分の才能への確信の欲しさと"先生"を失った悲しみからなので、いつか満たされる時が来る…その瞬間にどう向き合うかも、彼女の課題の1つなのではないかな、と考えております。
本名につきましては、「"先生"が自殺する。」という点から奇しくも夏目漱石の「こゝろ」が思い起こされ、その登場人物「K」からお借りしたものです。
Comment
2commnets
- mmm.
- 声劇企画「女子高生殺し屋図鑑」[選考理由] 本当に素敵なキャラクターでした。 きっとナツメちゃんの過去から描くことで、一見シンプルだが中身が深く厚いキャラクター像が成り立つのであろうっと教本を読んだ気分でした。 一人声劇も同じく、スっと理解の腑に落ちる感覚と、後味に不思議な感覚が残るようなバランスが素敵でした。あと個人的な趣味なのですが、漢字のカタカナ読みが大好きなんです。それを頼ってもなお負けない文章構成が好きですね。 [好きな点] ・単純に過去と今との関連性の高さがえぐい。 ・死体や血が苦手設定は大好きですね、それは思いつかなかった。個人的には☠️クックが死体運んでる時に出会して、ナツメちゃんが顔色真っ青にして吐きそうになってるところを☠️「ナツメ先生…?ナツメ先生…!?!?」みたいに介抱してあげる絵が見えました。ごっつぁんです。 [気になった点・微調整をお願いしたい点] ・ナツメちゃんはとっても可愛く切なくしんどく、素敵なキャラクターではありますが、既に登録・今後登録予定のキャラクターと設定が一部被ってしまっております。 犯罪のシナリオ提出は、犯罪プロデューサーの🛍ヴェニスと路線が似ております。ヴェニスは「後悔しない殺人計画」を売りにしているので、もっとこう、なんて言うんでしょうか、「完全犯罪」という売り文句に、深みをもたせて欲しいのです。二次審査でお願いする台本提出にて、既存キャラクターとの差をきちんと表現されているかを見させていただきたいと思います。 二次審査開始まで今暫くお待ちください。