【声劇】月日
伴奏:VOYAGE様 台本:my 読み手様:お名前をどうぞ
【声劇】月日
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ぎりぎり今日中の投稿っ!!
声劇とは書いていますが、どちらかと言うと何らかの形で復興支援というか、自分の気持ちを伝えたかったために書いた文章です。
私が住んでいるところはほとんど被害と呼べるものはなく、失ったものもありませんでした。
小学校3年生の時、父に被災地へ連れて行ってもらって初めてその被害の大きさを目にしました。
劇中にある「月日は傷を癒してはくれない。」という言葉もそこで聞いたものです。
自分と同い年の人が、自分よりも幼い人が、傷つきながら、それでも当時のことを語ってくれました。
当時小学3年生の子が、涙ながらに話をしてくれて、最後に一言「忘れないで。」と言われました。
今思えば、とてもすごいことだったと思います。
あの日なんの言葉もかけてあげられなかったことが悔しくて仕方がない。
だから、もう遅いかもしれないけど、あの日出来なかった分まで、少しでも多くの人に届いて欲しい。
せめて小さな救いになれば、と思います。
空を見上げればたくさんの星が輝いている。
想いを馳せるものは人それぞれですが、私は夜空の星に9年前の日を思い出します。
長々と失礼しました。良かったら台本だけでも読んでいってください。
コラボして頂ける際には、コラボ元への拍手、コメントをお願い致します。
▽台本▽
月日は傷を癒してはくれない。
誰かがそういったのを私はきっといつまでも忘れない。
あの日、何があったのか幼い私にはわからなかった。
誰かが苦しんでいることも、誰かが悲しんでいることも知らず、ただ暗くて寒い夜を過ごした。
覚えているのは逃げる途中で電気が落ちたこと、校庭で揺れるポールを眺めたこと、そして夜、星がただただ綺麗だったこと。
幼い私は無邪気にも夜空を見上げていたのだ。
月日が経って、私は大人になった。
歳を重ねるごとに、次第にあの日何があったのかを知ることになった。
その中で悲しい言葉をいくつも聞いた。
『月日では、この深い傷は癒せない。』
私にそう語る人がいた。
その言葉が苦しみを物語っているのだ。
私にはその苦しみはわからない。
どんなに知ろうと思っても、それは経験した人にしかわからないのだ。
だからこそ、寄り添いたい。分かち合いたい。
私はちっぽけな人間で、大したことができるわけじゃない。
だけど、お願い。そばにいさせて。
▽タグ▽
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