シンプルに
〜こゆちゃんへ〜
今回はあまり得意な曲調ではない気がしますが、自分にとって思い出の曲を歌いました。ちょっと長くなりますが、私の歌をBGMにでもして思い出話を聞いてください。
私はこうこう3年間、音楽部というなの合唱部に所属してました(柔道部マネージャーもやってたけど)。私の学年ははじめこそ各パート1人ずつ(それでも少ない)の4人いましたが、最終的には3人しかいなくてとても少ない学年でした。それでも後輩たちには恵まれて、決して人数は多くなかったけれど、みんなで仲良く時にはぶつかり合い、トラブルもありながらも真面目に活動してたと思います。そんな部活動生活の中で私が唯一心残りなのが、3年生最後の舞台、高文連の当日のリハーサル中に40℃以上の高熱を出してしまい、舞台に立って歌えなかったことです。悔しくて、泣いてました。その私の姿を見て、後輩まで泣かせてしまいました。部長だったのに、最後の舞台でみんなを引っ張って歌えなかったこと、引退らしい引退が出来なかったこと、今でも鮮明に思い出せてしまいます。そんな心残りな思いをして引退した、3年生の3月。私の部活では、3年生のためにコンサートを開くことが毎年の慣わしでした。そのとき、後輩たちが、たった3人しかいない観客の前で、私たち3人のために一人ひとりに1曲ずつ思い出の曲を歌ってくれたんです。その時の1曲が「桜ノ雨」でした。私に向けた曲ではなく、もう1人の部活仲間への曲ではありましたが、後輩たちが心を込めて優しい表情で歌ってくれていたのを鮮明に思い出します。
自分は後輩たちのようには歌えないなと思って歌うことをなるべく避けていた曲ではありますが、思い出の1曲として歌わせていただきました。あの時の後輩たちのように、優しく包み込むようなイメージで歌えたらと思いました。なので、、高音部分は地声でも出る音ではありますが、あえて裏声で思い出がふと蘇るように合唱のような響きのある歌い方をしました。また、職業柄今まで送り出してきた子たち、今年送り出すことが出来なかった子達に暖かいやさしい気持ちで背中を押してあげられるように、心を込めました。
Comment
1commnets
- 子柚叶🍄⚔️▼レベルアップしました 101→103 下げたキーに優しい歌声がぴったりマッチしてました。音の入りから丁寧で、高音もキンキンせずに聞きやすかったです。サビに近付くにつれてしっかりと盛り上げも表現できていました。長文のキャプションを読ませていただいて、曲に入れる思いが強いからこそのサウンドなんだろうなと思いました。