【朗読台本】死の接吻
台本:みくり
【朗読台本】死の接吻
- 26
- 3
- 1
キス…それは愛してる人と交わす。
神聖でそれでいて愛を伝える行為。
だがそれが永遠の別れへと繋がるキスなら………どうでしょうか?
むかしむかしあるところに一人の少女がいました。
その少女の先祖は病気などで苦しんでいる人を痛みから解放する…そんな仕事をしており、彼女はその先祖の血が色濃く出た風貌だったそうです。
そんなある日、少女は怪我をして今にも死んでしまいそうな小鳥を見かけました。
少女はたいそう可哀想だと思い、死を悼むようにキスをしました。
するとどうでしょう?苦しんでいた小鳥は安らかに息を引き取りました。
それを見ていた少女の父は先祖返りだと少女を恐れ、屋敷へ閉じ込めてしまいました。
だがいくら閉じ込めたとしても王宮の成人の儀に少女を出さないわけにはいかない。
とうとう少女の成人の儀が近付いてきました。
そこで不幸に、いや幸運にも少女は王子に見初められてしまいました。
そしてとうとう王子は周囲の反対を押し切り少女と婚姻を結びました。
誓いのキスをしようとした刹那、周りから悲鳴があがります。
ですが王子は少女とキスしたにも関わらず、死ぬことはありませんでした。
何故死ななかったのか?それは神のみぞ知る…ということでしょうか?
#ダークファンタジー #先祖返り #悲劇 #ハッピーエンド #みくり台本 #真実の愛
Comment
1commnets
- peony (元 はるるん)🍀声劇民 @ 【超 低浮上& 絶賛 鼻声中】お借りしました