クノイチでも恋がしたい
みきとP/キャプション:陽継
クノイチでも恋がしたい
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#七色連歌 #ぼくらのイシ
「あーーー!!!今日も上手くいかなかった!!!」
いつも着ないような可愛いドレスを着て、足の痛くなるような高いヒールをはいて今日も婚活パーティーに参加。
でも、何故かうまくいかない。
今では婚活パーティーや、合コンなどに参加する回数は既に両手では数え切れないほどに...。
毎回毎回、男性たちは微妙な顔をして逃げていく。
お母さんに理由を聞くと、苦笑いで"あんたは元気するからね"と言われ、兄さん達には"お前は突っ走りすぎんだよ"と呆れ顔。
解せぬ。
理由が全然わっっかんないんだよなあ。
両親に連れられて小さい頃に見た恋愛映画は、"運命の人"をテーマにしたもので。いつか、私にも運命の白馬の王子様がなんて今でも思ってる。
...じゃなくて!
いつもいつも、アピールトークの時に皆渋い顔をする。解せぬ
私はただ事実を言ってるだけなのになあ
"料理以外、何も出来ない"
って、あれ出来るこれ出来るって嘘言うよりいいと思うんだけどなあ...。
「料理できても、家の事出来ないなら意味ないし。
三ツ星シェフ?ハッ、女は家で粛々と旦那を立ててればいいんだよ。」
なんて、言ってくる男性が今日のパーティにいて
久しぶりにめちゃくちゃ腹たった。女の子にも、かっこよく素敵になる権利はあるっつうの!
感情のままに、その場で怒鳴り返しちゃったからその場の雰囲気は微妙なものになっちゃって...
結局、今回のパーティも失敗。
あそこで、怒らない女の子が成功するんだろうなあ....。
まだちょっとムカムカするし、気分が沈んだから料理しよ...て思ったけどうーん...。
いつも落ち込んだ時に料理すると、だいたい失敗するんだよなあ..。
「あー、今日のパーティのお料理美味しかったなあ。
でも、なんかちょっと物足りなかったのはなんだったっけ....」
料理の事を考えるのは好き。次から次へとメニューが浮かんでくる。
料理人を目指すようになったのは、たまたま美味しく出来たハンバーグが家族からすごく好評だったから。単純な私はそれだけで嬉しくて、料理人になる事にした。
「久しぶりにハンバーグ作りたいなあ...
あー!思い出した物足りなかったのは、ハンバーグだ」
明日は、週に一度のパフォーマンスの日、メニューはハンバーグにしよう。
仕事は、毎日楽しい。好きなことを仕事にしてるから。
でも、その中でも、この日は私にとって特別な日。
私のパフォーマンスで、みんなが喜んでくれるから。笑顔になってくれるから。
今日のことは明日の為に眠ってリセット!
次の婚活パーティーでまた頑張ればいいよね!
「よーし!めげない、しょげない、諦めない!で明日もがんばろ!」
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