「醜い化け物の叶い過ぎた願い」
演者様のお名前
「醜い化け物の叶い過ぎた願い」
- 39
- 2
- 0
____化け物の過ぎた願いは、叶い過ぎた願い。
この台本は企画で制作したものになります。
ついているタグは外さないようお願い致します。
一人称、性別変更、アレンジアドリブはなしでお願い致します。
台本のコピペ、無断転載厳禁です。
🎼🎼🎼
私は醜くて、みんなと同じ人間じゃない。
鏡に映る私の目はくぼんでいて、あり得ないほどに痩せている。
だから、私はずっとひとりぼっちだった。
でも、私だって友達が欲しい。そっと願ってみた。
ある時、目が見えない男の子が引っ越してきた。もしかしたら、私の願いが叶ったのかもしれない。
____今思えば、私の願いは叶い過ぎたのかもしれない。
「鼠と理不尽な差別、どっちが汚いかな?」
私を守りながらそう言う彼に、殴っていた男の子達は逃げ出した。
「二度とするな!…大丈夫?」
優しく私の手を取る彼。ありがとう。言葉の代わりに涙が溢れた。
彼の前では、化け物じゃない私でいられた。だから私は、普通の女の子のように、彼に恋をした。
でも、とある日。私に黒いユリの花が贈られた。私はすべてを悟った。願ったから、恋なんてしたからこの花が贈られたんだと。
「いっそ消えちゃえばいいんだ…」
私が呟くと、彼が叫んだ。
「そんなこと言わないで!僕が一生君のそばにいるから!今日から君は普通の女の子だよ」
彼の目から包帯は外れ、彼の綺麗な瞳にはくぼんでいない目が映っていた。
「え…?」
「もう、きみは化け物じゃないよ。」
優しく微笑む彼に、私は泣きながら抱きついた。
ありがとう、私の大好きな人。
これからも、化け物じゃない私も、よろしくね。
#Expresser
Comment
No Comments Yet.