夕方の銭湯✨☘
todorokigentaro
夕方の銭湯✨☘
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作詞:todorokigentaro
作曲:ORPHEUS
夕方の銭湯は、大抵(たいてい)、空いている。
今日も、自分の他には湯舟に男が一人浸かっているだけだ。
足を入れる。
すぐに、足を引っ込めた。
熱すぎる。
体が冷えているのだろうか。
男は平然と湯に浸かっている。
ゆっくりと湯に体を入れる。
熱い。
途中から思い切って、体を一気に湯の中に入れた。
声が出そうになるくらい熱い。
全身に力を入れて、体が熱さに馴染むのを待つ。
無理か。
馴染む気配がない。
この湯は自分には向いていない。
湯から一気に上がる。
体が痛い。
軽いやけどでもした感じだ。
小さな湯舟に入って、体を冷ます。
男も音を立てて、湯舟から出た。
全身、真っ赤である。
湯気を上げながら、洗い場へ向かう。
まるで、修行僧(しゅぎょうそう)の佇(たたず)まいだ。
男は、腰かけに座り、体をゴシゴシと洗い出した。
全身が石鹸の泡にまみれた時、
男のお尻が、腰かけからつるんと滑り落ちた。
男は、「ありゃ」と言ってバツが悪そうに腰かけに座りな直した。
私は、ちょうど時間が気になっていたので、男の方は見ていなかった。
[一部抜粋]
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