【一人声劇台本】心の在り処
台本:みくり
【一人声劇台本】心の在り処
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(0:05あたりから読み始め)
心というものはどこにあるんだろう?
目に見えないものはどうやって証明するんだろ?
高校一年生の夏、僕はとある少女の自殺に居合わせた。
その少女は可愛くて勉強も運動も出来てクラスの人気者。
こんな根暗な人間にも分け隔てなく接してくれる人だった。
彼女に何があったのかわからない。
カンカンと踏切の音が脳内で妙に響く、それはまるで警告音のように…
彼女が眩しそうに太陽を見上げ、天に手を伸ばす。
太陽に照らされた彼女は神聖なもののようで何も出来ず、彼女を見ることしかできなかった。
(0:56あたり)
やがて電車が彼女に向かってくる。
電車が彼女を引き潰し血が舞う。
むせ返るような血の匂い。
人の悲鳴。
死ぬ瞬間、彼女がニコリと笑った気がした。
死ねることを心から喜んでいる、そんな笑みだった。
全てが順風満帆であった彼女は何故死んだのだろう?
人の心とはわからないものである。
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