虚しくすり抜け空をかいた
宗方 勝彦(むなかた かつひこ)
担当:てば
清水 清(しみず きよし)
担当:采
幽霊:●
人間:○
●或る夏、影を伸ばすような夕暮れ
○カラスが鳥居の上で聞いた噂
●耳打つ子供の声 ○夏祭り、●○揺ラリ。
○裏山の小道、トンネルの向こうに
ポツリと古び眠る屋敷があって
●首吊った少年の霊が夜な夜な出るそうだ
●好奇心で立ち入る人達
○「言っただろ、出るはずない」と
●背を撫でようとした右手は虚しく
するり抜け、空を掻いた
●「私、死んでなんかない。」って
膝を抱えて 過去の糸を手繰っても
○些細な辛いことや●家族の顔も●○思い出せなくて
○また声枯らして今日が終わって
●明日が窓に映り込んでも
●○私は此処にいます。
#はざなな
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