【声劇台本】夏境宮の夢を見た

貴方

夏の呪いは 鎖のように強固で どんな魔法でも解けることは無かった ...................................................... 夏の空が忙しなく泣いていたから、 久しぶりに目を覚ました。 身体に残る怠さがいやに生々しく 放っておけばやがて現実に突き刺さり、 僕は殺されてしまいそうだった。 木々の隙間から注ぐ木漏れ日が、 僕の傍で揺れて悲しそうに笑っていた。 それがなんとなく嫌だった。 きっと夢の中であの人が微笑んでいたから、 哀れな気持ちが抑えられないんだろう。 きっと夢の中であの人に抱きしめられたから、 死にたがりの感情が傷を抉るんだろう。 幾年が過ぎても夏境宮の夢は大きく膨らみ、 僕の中で本物となって揺蕩う。 僕の心臓を食べようとする。 あの人が眠る夏の宮廷の蜃気楼は、 今まさに薄い皮膜となって、 僕のことを優しく丁寧に包こもうとするのだ。 ────アドリブ＆性別変更大歓迎──── 死ぬほど調子悪いです モチベだけふわふわしてます 一日に三本台本書いた時ぐらい頭痛いです 体調管理がばりました 前の台本⤵︎ ⤵︎ https://nana-music.com/sounds/05435d4c 次の台本⤵︎ ⤵︎ https://nana-music.com/sounds/054a6741 #nana民と繋がりたい #コラボ募集 #朗読者募集 #オリジナル #拍手返します #朗読 #夏系 #台本 #自己満 #無力な僕 #みわたか #Lia #鳥の詩