龍狩り【和風声劇台本】
演者: 演者: 台本:βでんぷん
龍狩り【和風声劇台本】
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※本作はどちらも女性の設定ですが、性別や口調を変化させて自由に演じていただいて構いません。また、もし他サイトへ掲載する場合はわたくしの名前とこのページのURL、そして戦闘曲の作者であるISAo様の名前とBGMのURL→( https://dova-s.jp/bgm/play5711.html )を書いてください。
台本中の戦闘曲:ISAo 様
https://dova-s.jp/bgm/play5711.html
効果音等:効果音ラボ 様
https://soundeffect-lab.info/
ーーー作品概要ーーー
かつて神として地を創造したが、傲慢さゆえに天から落ち邪龍となった龍がいた。邪龍は天に戻るため、分身を放ち、神に近い力を魂に持った人間を襲い始める。しかしそれを阻止しようとその身に人一倍強い神力を宿す龍を狩る一族が現れた。彼らはその力で龍の分身を滅して人々を救った。
……だが、いくら技を磨いても邪龍本体には敵わなかった。そこで一族は、三十年に一度一族から生贄を差し出す代わりに本体には国中の人々を食い尽くさないでいてもらうという取引をしてしまう。そうして生贄にされたものは身体を食われ、魂のみで生き、龍狩りから龍を守る者となる。だがその事実はごく一部の人間しか知らない。人々は龍を空想上のものとしのうのうと生き、生贄のことは天皇と一族の頭だけの秘密に。
そう、生贄になる本人でさえも、身体を食われるまではそれを知らない。
三十年もの孤独と屈辱的な役目の末に、生贄はいったい何を望むのか。
⚫=龍狩り ★=龍を守る者
⚫……あなたは、龍を守る者。
★いかにも。そちらは龍を狩る者かな。
⚫ええ。出来れば退いて欲しいのだけど。
★……それは聴けないお願いだ。(嘲笑)
⚫あなた、自分が護っているものが邪龍って呼ばれているの知ってる?
★へえ、そう。……でも、この役目に就いたその時から何処へも逃げられないんだよ。
⚫……残念ね。
ー戦闘音開始ー
★私さぁっ、ずっと君のこと、待ってたのにさ、ほんっとうに期待外れ!
⚫何、言ってるのよ、
★だって私より弱いじゃないっ!こんな私よりもっ!
⚫ぐっ、(よろめく)
★……弱いんだよ。
⚫はぁっ!
★しまったっ、
ーシャキーン、カタンー
★……仮面が。
⚫私に似てる……?
★まあ良いや。もうじき身を持って知ることになるのだから。
ー地響きー
⚫うっ、ぐぁっ、
★尊大なる龍よ、この人間を国の祖(そ)である貴方に捧げてやろう。私の代わりだ。
⚫やめろっ、くそ、離せっ!
★ばいばい、可哀想な生贄さん。
ー鈴の音ー
ー足音ー
⚫……ああ、もうすぐで三十年なのね。長かった。本当に、長かったわ。でも、これで終わりだ。
⚫……ねえ、生贄さん?
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1commnets
- まどれーぬお借りしました!