【声劇台本】なりそこない(二人声劇/和風声劇)
オサキ狐:素敵なコラボ者様 / 雪娘:素敵なコラボ者様 / 台本:芥子菜ジパ子
【声劇台本】なりそこない(二人声劇/和風声劇)
- 359
- 8
- 7
声劇台本第17弾です。
和風声劇です。相変わらず血生臭くて業が深いです。
不可能なことなど無さそうな妖の世界でも、きっと上手く生きてゆけないものがいるんではないか、
そんなモノたちの生き様を書いてみたいと思いました。
<注意点>
・ふざけ声劇は世界観を壊しますので御遠慮下さい。
・できる限りたくさんの人に見て頂きたいので、キャ プション画面への台本のコピペはお控え下さい。
・nana外で使用は基本NGですが、どうしてもという
場合は、コメ欄にてご相談下さいませ。
・拍手やコメを頂けますととても喜びますし、
ゆっくりではありますが聴きに伺います。
<特記事項>
性別変更/ ✕
一人称・二人称の変更/ 世界観を壊すものでなければ〇
アドリブ/ 世界観を壊すものでなければ〇
-------------以下台本--------------
オサキ狐:「おや、こんなところで雪娘(ゆきむすめ)とはな。」
雪娘:「あなたは何故、ここに?」
オサキ狐:「俺には、100年前からの記憶がない。失われた記憶を探して、流れているのさ。」
雪娘:「そう…ですか…(コトッという音)…あ…!」
オサキ狐:「…!?それ…は…?」
雪娘:「…ただの硯(すずり)です。」
(以下テンポ早く被せ合いながら)
オサキ狐:「それを…!よく見せてくれ!」
雪娘:「いけません!これは私の大切なものなんです!」
オサキ狐:「何かその硯に!惹(ひ)き付けられるものがあるのだ!見せろ!」
雪娘:「駄目です!」
オサキ狐:「五月蝿(うるさ)い!いいから寄越(よこ)せ!」
(何かを切り裂く音)
雪娘:「あ……」
オサキ狐:「我(われ)を忘れた俺の尾(お)が、彼女を真っ二つに引き裂いた。」
オサキ狐:「彼女の身体から溢(あふ)れた鮮血がその硯を濡らした時」
オサキ狐:「俺は全てを思い出した。」
オサキ狐:「お前は絵を描くのが好きだろう?だから、これを…」
雪娘:「ふふっ、それは文字を書くためのものですよ?…でも、大切にします。これで、貴方にたくさん文(ふみ)を書きます。」
雪娘:「一生成長することの無い、なりそこないの雪女。」
オサキ狐:「二股の尾しか持たぬ、なりそこないの九尾。」
雪娘:「出逢い、寄り添い」
オサキ狐:「生きてきた。」
雪娘:「でも、なりそこない同士が幸せになれるとは、思えなかった。」
雪娘:「なりそこないであることも、私の存在も、全て忘れ、幸せに生きて欲しかった。」
(二人同時に)
オサキ狐:「温かな赤い血を湛(たた)えた硯が、俺を嘲笑(あざわら)う。」
雪娘:「お願…い…わ…すれ…」
(鈴の音)
-------------了--------------
想い強すぎた故に、正しい選択が出来なかった。
それだけの、はなし。
<設定>
雪娘:成長して雪女になることなく、娘のまま、殺されるまで生き続ける「雪女のなりそこない」。
100年前にオサキ狐と出逢い、心を通わせるが、娘の姿のままであること、なりそこない同士であることの劣等感から、オサキ狐にもらった大切な硯を媒体に、彼の記憶を封じ、その思い出だけを胸に旅を続けていた。
オサキ狐:二股の尾を持つだけの、「九尾のなりそこない」。九尾のような妖力も持たず、武器はその尾だけ。生まれついてすぐに九尾の世界から追放されて生きてきたため、世間知らずな一面がある。雪娘を大切に想っていたが、ある日雪娘により、彼女と出逢ってから過ごした日々の記憶を封じられる。しかし思いの強さからか、「何か大切なものを失った」ことだけは覚えており、それを狂おしいほどに求めながら旅をしていた。
<使用音源>
DOVA SYNDROME より
・蝕紅 / EN_NOKAWA さま
効果音ラボ より
・茶碗を置く
・刀で斬る2
フリー効果音素材 くらげ工匠 より
・鈴01
#ジパ本 #声劇 #声劇台本 #二人声劇 #掛け合い #和風声劇 #コラボ歓迎 #コラボ #コラボ募集中 #声劇民 #声劇民と繋がりたい #nana民と繋がりたい #聴きに行きます #聞きに行きます #nana民と仲良くなりたい #コメくれると嬉しい
Comment
7commnets
- mami🌸
- 芥子菜ジパ子
- mami🌸
- 芥子菜ジパ子
- mami🌸
- 芥子菜ジパ子
- mami🌸すごい世界観。。。