第20話 神の名に
ヴラン:レイブン イビス:桐生りな
第20話 神の名に
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ヴラン:呼び出してすまぬな、イビス。息災であったか。
イビス:もったいなきお言葉でございます、王よ。
ヴラン:早速だが、もうお前のことだ、リリックという者のことは耳に入っておろう。あれにはカリスを与えておらん。
イビス:……。
ヴラン:いや、与えられなかったのだ。
イビス:……それは……おとぎ話の……。
ヴラン:やもしれぬ。デイユにもリリックの監視を命じてあるが、少々隣国(りんごく)のフルーヴがきな臭い。そうなれば騎士団を動かさねばならん。お前にもあの者の監視を頼みたい。
イビス:なぜそのお話を私に?適任者は他にもいたことでしょう。
ヴラン:アリアたっての進言(しんげん)、無視するわけにいくまい?
イビス:巫女様が……。
ヴラン:あれはお前にとって何よりも優先すべきもののカケラ。私もそれくらいの人心(じんしん)は持ち合わせている。
イビス:承知いたしました。但し監視ではなくあくまで見守り。それを定期的に報告書としておまとめしてお渡しましょう。それでよろしければお受けいたします。……神の名に誓って。
ヴラン:お前も変わらぬな、イビス。よかろう、リリックの見守りをお前に課(か)す。
イビス:仰せのままに、偉大なる白の王よ。
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