【台本】助けるとかいう言葉【1/20のひと台詞】

声【あなたの名前】言葉【匙】

本日のひと台詞は、かつての自分へ向けた言葉です。 ※ 性別の変更による一人称、口調の改変はOKです。 「助けたい」ねえ…… いいよね、「助ける」って言葉 優しい響き…… でもさあ、あんまり他の人には言わない方がいいと思うよ あんた分かってないみたいだから教えてあげる 「助ける」って言葉、どういう時に使う？ たとえば、 囚われの姫に向かって王子が言う台詞 「姫、いま助けにあがります！」とか 崖から落ちそうな人に向かって 「待ってろ！今助けるからな！」とか ……まあそんなとこ？ 今のでわかったかな〜 助ける側の人間ってのは、常に余裕のある人間なんだよね つまり、 そこには隠れた上下関係が存在してんの さらに言えば、 あんたが私に「助けたい」って言ったってことは あんたは無意識に私を下に見てるってこと ……そもそもさあ 本当に助けたいとか思ってるんだったら こんな所でコソコソ話しかけないで みんなの前でそう言えば？ あんたが助けたいのは私じゃなくて 後悔しそうな自分自身でしょ 〜メモ〜 10代らしい、リアルな口調を意識しました。 何か負い目を感じている時は、自分を守る為に手を差し伸べようとしてしまうものです。一人の生徒がいじめられっ子に手を差し伸べる。表向きは美しく見えるストーリーも、中身は空っぽ。人間誰しも、心のどこかでは自分が一番大事なのではないでしょうか。 #考える僕_匙 #台本 #声劇台本