【台本】殺戮の子

台本：グリリ BGM：びすけっとさん

遂に明かされる生い立ち グリリさん台本ありがとうございました🙇‍♀️ キャストのみなさんもありがとうございました😭 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ｢天才だ｣ 後に師と呼び慕う事になる男の言葉を、5歳の私はよく理解出来ていなかった。 血に濡れた身体も、村中に散らばった死体の山も、私にとっては何のの意味もなかった。 村1つ壊滅させる事も、ただこなすべき事に過ぎなかった。 幼い頃から命の重みではなく、命がどれだけ簡単に壊せるかを教わり遂行し続けた。感情などなかった。 ｢よくやった｣ だが師の言葉を聞いた時だけは、なぜだか胸の中に柔らかい感情が流れた。 師と共に過ごし時間の中、殺戮と平穏が共存する世界で、私は成長していった。 だが、平穏なんてものは間違いだった。 ｢なに…これ…｣ 生まれ育った村は突如業火に焼かれ、村人達は無惨に殺されていた。 ーーまさか…。 私は地獄絵図と化した村の中を駆けた。 そして、見つけた。 血の海に沈んだ、彼の姿を。 ｢生きていて、よかった…｣ 彼の最後の言葉。 私の目から何かが零れた。そして、腹の中に煮えたぎる怒りが渦巻いた。 ｢これがお前のした事だ｣ 振り向くと全身を朱く染めた男がいた。 ーーあの時、私が壊した村の生き残りか…。 立ち上がり、ナイフを握った。 私はようやく自分の生きる世界を理解した。 ｢殺す｣ それがこの世界で唯一私が持つ、生きる術だ。 #BGM #オリジナルBGM #ピアノ #Piano #優しい #穏やか #神秘的 #BISオリジナル