しわ
ルカ&ジンチョウゲ
しわ
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──それはいつか来る終わりを知る医師の物語。
毎日、毎日、毎日、
来る日も来る日も、
人の命を救う己の仕事。
しかし、医師は人であり神ではない。
永遠の命など存在せず、
命は儚く指の間をすり抜けていってしまう。
そんな疲れと心さみしさを抱えた仕事帰り、
いつもと違う道で何気なくに立ち寄った
寂れた人形店の店先に一体の人形を見つけた。
…………人形になど興味もない、
それなのに人形の瞳がどこか悲し気に
揺れたようにみえた瞬間、
まるで店の中に魂ごと吸い込まれるように
その心は人形に惹き込まれていた。
怪しげな店主は一目見るなり微笑んだ。
「おや…まるで彼女と同じような…
寂しげな目をした方ではありませんか。
彼女が気に入る筈でございますね。
ふむ、貴方様も彼女を気に入ったご様子。
では、永遠の刻を生きる彼女と
同じ時を刻む覚悟がおありならば、
そのお心を示す品物を彼女にお渡し下さい」
コートのポケットから取り出したのは
愛用している螺子巻式の時計。
螺子を巻けば永遠の時を刻む…。
命の儚さを知る一人と一体は
こうして出会った───。
#EQCENTRIEQUE #ルカ #ジンチョウゲ
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愛する人と共に過ごして
どれくらいの時が経ったんでしょう
擦り切れた時代は遠ざかって
「人を愛せない」と思ってたけど
ノック 君がドアをこじ開けたんだ
だってこと 気付いてるの?
Remember
しわが一つずつ増えてく
明日のこと考えるの楽しくなってもう
しわが一つ増えるたびに
昨日よりも幸せそうな
君に会えるから 現状維持でいこう
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