【1人用台本】殺し屋

演者:JiN 台本:はし子

殺し屋ばかりでごめんなさい笑笑 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 今までの人生を振り返っても、見つかるのは誰かの悲鳴と、血に染まった両手だけさ。 "殺し屋"なんて呼ばれ方をしちゃいるが、俺には、そんなかっこいい呼び名は似合わない。 信念も、守りたいものもなく、ただ人を殺して、金をもらうだけだ。 仕事で殺してきた奴らの中には、昔、バカ話して笑いあった仲間もたくさんいた。 酷いもんだよなぁ。友達を殺して手に入れた金で、俺は今日も生きてるんだぜ。 ……こんな話をあんたにしてるのは、誰かに許してもらいたいからなのかもしれないな。 ああ……、ははは、そうだよな。これから自分を殺す奴を、許せるわけないよな。…すまん。 …そうさ、今まで何百人も殺してきたってのに、今更どうしたって、その罪は消えやしないんだ。 俺の自分語りに付き合ってくれてありがとな。 …それじゃ、明日のメシ代の為に死んでくれ。 ===================================== 【設定】演技の参考にしてください。 主人公には、かつて恋人がいたが、彼女は重い病気にかかってしまい、多額の治療費が必要になった。 短期間で金を稼ぐため、彼は殺し屋を始める。 しかし、治療費を払い終えるまえに、恋人は亡くなってしまう。 それからは、守りたい人も生きがいもなく、ただ人を殺し、金を稼ぐ人生だった。 稼いだ金は、貧しく治療費を払えない病人たちに配り歩いた。 もうこれ以上、彼女のように病で亡くなる人を増やさないために。 収入のほとんどを病人たちに渡しているため、自身の暮らしはとても裕福とはいえなかった。 「皮肉だよな。人を殺して手に入れた金で、人を生かしてるんだから」 自分でも何がしたいのかは、よくわからない。 それでも、今日も殺し屋は夜の街を血に染める。 ===================================== #台本 #声劇 #声劇台本 #声劇用台本 #一人声劇 #一人声劇台本 #朗読 #朗読台本 #殺し屋 #コラボ大歓迎 #アレンジ自由 #アドリブ歓迎 #はし子の台本