戦争系声劇 地球防衛戦争
台本:Mr.R 朗読:『コラボ者様のお名前』
戦争系声劇 地球防衛戦争
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朗読は、「その日〜」からでお願いします。
大日本帝国
1941年12月8日
憲兵隊の新任少尉
その日は12月らしい冬晴れの空だった。
その後に起こった事を思えば皮肉としか思えないが、その日の朝市内の見回りに出発する際、上官である中尉は 「今日は何か良いことが起こりそうな天気だな」と言っていた。
彼の死に様を思うと、まるで出来の悪い喜劇のような言葉であった。
帝都奇襲。
帝都のみならず関東全域に対して行われた攻撃は、死者・行方不明者だけで30万人を超えた。平時(へいじ)なら世界中の新聞で一面を飾る事になったであろう。
しかし、同時に行われた世界の複数箇所への攻撃によって、その後始まった人類史上最悪の戦争。第二次世界大戦、又の名を地球防衛戦争の序曲(じょきょく)として歴史に刻まれることになったのである。
これは、これまで我々人類が相見えた(あいまみえた)いかなる敵とも異なる。そしていかなる敵よりも強大な敵と戦った人々の記録である。
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