【一人声劇】シュレディンガーのシャボン玉
語り「虚弱くん」 台本:藤飴かんろ BGM:いさ様
【一人声劇】シュレディンガーのシャボン玉
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飛ばし続けよう。
藤飴かんろさんの台本…!!この前枠でお聞きして鳥肌が経つくらい感動したので読ませて頂きました…!!
少しは上手く読めただろうか…
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私の世界は小さな箱で、小さな窓が一つある。
私はその窓から、
毎日、小さなシャボン玉を飛ばす。
脆く儚いソレは
ふわふわ飛んで
空へ登っていくけれど…
強い風に巻かれて
飛んできた葉っぱや小石にぶつかったり
…動物の興味を引いて
故意に壊されることもある。
私は、外の世界へ飛んで行ったソレらが
どこにも行けず…散って行くのを眺めるのだ。
そんな時…私の世界に
小さなシャボン玉が入ってきた。
そのシャボン玉の中にある優しい光は
私の世界を暖かくしてくれた。
その時…ふと、思ったのだ。
私のシャボン玉は…
本当に全て割れてしまったのだろうか?と…
シャボン玉は遠く遠く…飛んでいって…
その先で…全て壊れている「かもしれない」し…
誰かに届いている「かもしれない」…
まるで『シュレディンガーの猫』だ。
どちらも…『確証』は何もない。
でも…私に届いた「誰かの可能性」のように
もしも…たった一つが
誰かに届いているという『希望』があるのならば…
きっと無駄ではない。
たとえ、数千、数万、割れたとしても、
私は飛ばし続けよう。
箱の中の猫は生きているのだと…信じているから。
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Comment
2commnets
- 虚弱くん:(
- 藤飴かんろコラボありがとうございます! 鳥肌が立ったと気に入っていただけて嬉しいです! 「動物〜」の少し笑った後の落ちたトーンがとても好きです。 また、後半にかけて希望はあるんだと言う気持ちが入った語り方が素敵でした!・:*+.\(( °ω° ))/.:+ ありがとうございました!!