【声劇台本】1.はじまりの剣(ノーカット版)【KSL】
あふ
【声劇台本】1.はじまりの剣(ノーカット版)【KSL】
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キュアイス・ラントリズマ(略:キュラズマ、KSL)
Episode1 ノーカット版
※これはnanaの時間内に収まる声劇ではありません
収まりきらなかった部分をそのまま残したものです
nana用カット版↓
https://nana-music.com/sounds/03c61a21
KSLまとめコミュニティ↓
https://nana-music.com/communities/1034568
以下本編
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※ウル→ウルフガング
※店員→NPC、元気がいい系おじさん
※grea:グレア→この世界の通貨
1 はじまりは金欠から
2025年11月20日
──キュアイス・ラントリズマ:はじまりの街──
ルナ「うわぁ~!これがはじまりの街か〜!すごい…広い…!」
ウル「おー、そうだな」
ルナ「お兄ちゃんリアクション薄くない?(苦笑)」
ウル「別のタイトルだけどこういうゲームやったことあるからな」
ルナ「はいはい知ってる知ってる経験者さーん(棒)。あ!ねぇねぇ見て見て!あれって武器屋じゃない?!すごい!ほんとに剣が売ってるよ!あーちゃん!」
ウル「(呟くように)そりゃ武器屋だからなぁ…てかその呼び方はやめろ」
ルナ「うっでもこれめっちゃ高いじゃん買えないじゃん」
ウル「俺のことガン無視かよ………まぁ、値段は高いだろうけど、全部買えないってことはないんじゃないか?安いやつなら…………って運営から貰えるお金これだけ?!たったの500grea(グレア)?!」
ルナ「ね?買えないでしょ(得意げに)」
ウル「あぁ……思ったよりケチな運営だった……。これじゃ武器どころか宿代も払えるかどうか……その前に一日分の食事代で……って食事は現実世界ですればいいか」
ルナ「いーや、餓死でゲームオーバーなんてやだよ、うん」
ウル「は?いや、お腹減ったらログアウトすればいいって話だからね?そもそも空腹のパラメータなんてこのゲームには…」
ルナ「(被せて)メタいはしなくていーの!ここは仮想空間!ノー!現実!お腹も減るもんは減る!」
ウル「いやでもほら、食べ物に使うなら他にポーションとか安価な道具とか買っといた方が……」
ルナ「もう、分かってないなぁお兄ちゃんは。せーっかく仮想空間にいるんだから、こっちにしか無いものとか食べてみたいでしょ?」
ウル「あーあーはいはいそうかそうかわかったわかった」
ルナ「ねぇ知ってる?何度も繰り返し言う言葉って心では本当は思ってないことなんだよ」
ウル「はぇ……すみませんでしたちゃんとルナちゃんのお話聞きます…」
ルナ「ふふん、分かればよろしい」
ウル「にしても…どうにかして資金集めしなきゃ武器も買えないしフィールドに出るのは危険すぎるな…。とりあえずクエストボードでも見に行くか」
ルナ「くえすとぼぉど?」
ウル「お前クエストボードも知らねぇのか」
ルナ「そりゃあ私は経・験・者のお兄ちゃんとは違って完全たる初心者ですから ね!なーんにも知らないからね!」
ウル「ソーデスネー。それ自慢げに言うことじゃないと思いますが…………お、あれだあれあれ。とりあえずあのボード見てみろ、クエストいっぱい張ってあるから」
ルナ「ほほう?どれどれー?……ふむふむ…畑を荒らすモンスター討伐…薬草の採取……ってどれもフィールド出なきゃできないじゃん!!…これなんか中ボス撃退みたいな感じだし……」
ウル「バーッカそっちはフィールド中心のクエストだっての。俺たち向けのは二個あるうちの右側のちっさめのボード。こっちのやつ」
ルナ「んんん(怒)それ先に言ってよね!!!……で、えーっと……こっちのは…荷物の配達…飲食店のホールの手伝い…道具屋の品出し……ってこれ現実世界のバイトと変わんないじゃん」
ウル「現実世界の話はしないって言ったのどちら様でしたっけ……」
ルナ「それとこれとは別!仮想空間でもバイトはしたくないもん!」
ウル「でもお金稼ぐ方法がなぁ……これしかない(苦笑)」
ルナ「!!……いや……待って、もしかしたらフィールド出れるかもしれないよ?」
ウル「…は?……いやいやどう考えても無理でしょ。…って突然武器屋の方指指してどうし…………あ…もしかしてルナ…いやまさか……」
ルナ「あの一番安い片手直剣は1000grea。私たち二人の所持金の合計は1000grea。ここまで言えば分かるよね?おにーぃちゃん?(ニコニコしながら)」
ウル「あれを買えと…(苦笑)」
ルナ「そ!そしたら採取系のクエストとかなら行けるでしょ?」
ウル「おー、そうだな。うーん……買ってもいいけど…ヘマはするなよ?あれ買ったら頼れるものがそれしかなくなるしな」
ルナ「へ?なんで私?」
ウル「なんでって……お前が使うんじゃねぇの?」
ルナ「(小声)そういうとこ、かっこ悪いんだよお兄ちゃんは……」
ウル「あ?何か言ったか?」
ルナ「べっつにぃー?お兄ちゃんかっこわるーいって言っただけー」
ウル「はえぇ……そうか…知ってた」
ルナ「さっすがお兄ちゃーん(笑)……だからほら、あの剣買ってさ、採取中もしモンスターが現れたりしたら私のこと守ってくれる?って…」
ウル「なんだ、そんなことか」
ルナ「(頭ポンポンってされて)ぁっ……」(ほぁっみたいな)
ウル「そんな当たり前のこと聞いてどうする。むしろ武器はお前に持たせて俺は素手で戦う気でいたぞ」
ルナ「さすがにそれは無理でしょ このシスコン」
ウル「丁度俺もそう思ってたところだ…シスコンかどうかは別として………えーっと、じゃあ、このビギニングソード一つください」
NPCの店員(以下店員)「はいよ!これ一つで1000greaな!」
ウル「はい。500greaと…」
ルナ「私から500grea」
ウル「あぁ。このお金合わせて購入します」
店員「丁度1000grea預かった。それじゃ、これがビギニングソードだ。使い方は分かるか?」
ウル「あぁ、大丈夫だ」
店員「そうか。んじゃ、君たちの冒険に幸あらんことを」
ウル「あぁ、ありがとう」
ルナ「おぉ……なんかすごいね」
ウル「お前ほんと語彙力ないのな」
ルナ「そうですよーないですよーどうせ馬鹿ですよー」
ウル「あはは、んじゃま、早速採取クエストでも受けに行きますか」
ルナ「うん!うわぁ、わくわくしてきた!気合入れてクエストがんばるぞー!!!
(ここからフェードアウトする感じで)
あっ!ねぇねぇ!抜剣したら私にもちょっと持たせてね!?」
ウル「はいはい分かったよ。抜剣する場面がない方がいいんだけどな。(苦笑)」
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