極 1
異譚 刀剣乱舞
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#異譚刀剣乱舞
第2幕
歌仙、建物の離れの一室で手紙を書いている
歌仙:やあ。せっかくの修行の旅だからね。こうして手紙を書く楽しみを満喫しているよ。とは言え、歴史を辿る旅だからね。見聞きしたものをあまり詳細に書いてはならないと言われているんだ。これでは面白さも半減だと思わないか?でも決まり事である以上は仕方ないか。書ける範囲では、今僕がいるのは肥後の国。元の主である細川三斎様の客人として招かれているんだ。強さとは違うかもしれないけれど、文化的な審美眼を鍛えてくるつもりだよ。三斎様から学ぶべきことは多い。後世では乱行をおもしろおかしく取り沙汰されることがあるけれど、芸術家とはそういうものではないかな?…小夜には修行で短気さをどうにかしてこいと言われているのだけれど、気質はそう簡単にどうこうなるものじゃ無いだろうと、君から伝えておいてくれるかい?…まぁ、やれるだけはやってみるよ。
…おや、庭の花が見事に咲いているね。
筆を置き、庭へと出ていく
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