【声劇】シュレディンガーのシャボン玉
語り「けーちゃん」 「ぼーやん」台本:藤飴かんろ BGM:いさ様
【声劇】シュレディンガーのシャボン玉
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「確証は何もない」
すみません。シュレディンガーの下りが好きすぎたのでハモりを入れさせていただきました。
シュレディンガーどうのは触れると厄介なのですが、確率論の話かなとは覚えがあります。
箱の中に猫を入れて。それが生きているのか死んでいるのか、、、。
観察者も、誰にも「人」にもわからないじゃないか!って理論だったと思います。生きてることも死んでることもあなた達は見えてないでしょう?なら、「誰にも」わからないじゃないですか!?みたいな屁理屈のこね方だったと思います。
確か分子力学の方面をシュレディンガーが批判するために書いた論文だったのですが。
今日では分子の代表する素晴らしい論文だと聞きました。
そんなことはいいです。
楽しかったです。
今回の解釈の仕方はどちらかというと、実験者からではなく【生きていることを望む人】からのメッセージな気がします。
箱に入れられたのを人とするのならば説明は簡単で明らかです。
大切な人が閉じ込められた。なら、助けたい。
でも、、、、科学の実験としては死んで行かなくてはならない。
でも、個人の力では箱からは逃げられないし逃げるのを他者からは助けることもできない。
まるでシュレディンガーの箱の中です。
確率論としては不明瞭です。
箱の中ではどうなってるのかが誰からも見えませんので、、、。
そうなれば生きてるかもしれないし死んでるかもしれない。
僕らには言いようがないんですよね。
でも、生きてるのに希望をかけたいのが本音かなと。
そんな朗読だと感じました。うーーーん、、間違っててたら、すみません。
そんな感じの話なのかなと勝手に解釈しています。
ですが、、、やはり。
僕も【箱の中にいる猫は生きている】と信じていたいです。
それだけは述べさせてほしいです。
では、、、
ありがとうございました!!
【台本】→
私の世界は小さな箱で、小さな窓が一つある。
私はその窓から、
毎日、小さなシャボン玉を飛ばす。
脆く儚いソレは
ふわふわ飛んで
空へ登っていくけれど…
強い風に巻かれて
飛んできた葉っぱや小石にぶつかったり
…動物の興味を引いて
故意に壊されることもある。
私は、外の世界へ飛んで行ったソレらが
どこにも行けず…散って行くのを眺めるだ。
そんな時…私の世界に
小さなシャボン玉が入ってきた。
そのシャボン玉の中にある優しい光は
私の世界を暖かくしてくれた。
その時…ふと、思ったのだ。
私のシャボン玉は…
本当に全て割れてしまったのだろうか?と…
シャボン玉は遠く遠く…飛んでいって…
その先で…全て壊れている「かもしれない」し…
誰かに届いている「かもしれない」…
まるで『シュレディンガーの猫』だ。
どちらも…『確証』は何もない。
でも…私に届いた「誰かの可能性」のように
もしも…たった一つが
誰かに届いているという『希望』があるのならば…
きっと無駄ではない。
たとえ、数千、数万、割れたとしても、
私は飛ばし続けよう。
箱の中の猫は生きているのだと…信じているから。
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