七瀬夜愛の一人語り その2
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七瀬夜愛の一人語り その2
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そんな感情のない日々が続いたのちに、妹から心配された。なんで笑わないのって。妹は大切だった。そんな悲しい顔をしないで欲しかった。
じゃあ、新しい自分を作ろう。摩訶不思議なことが好きで、ナルシストで、どこか変な子。なのにちゃんとリーダーシップがあって、天才で。ダンスだけが不得意な子を。
そうして作った仮面を剥がさずに、ずっと演じ続けて、入った学園、星夢学園。私の所属ユニットはdolls noise。人形の雑音。感情を持ってしまった人形たちのユニット。
ここでなら、少しは笑えるかもしれない。この仮面が剥がれるかもしれない。
少女は笑う。狂ったように変な行動をして、演じ続ける。いつか、本当の自分が笑えるようになる、その日まで。
…その日は案外、近いのかもしれない。
#心愛星那のきせき
#七瀬夜愛
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