【声劇】怪奇舞華屋敷【台本】
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【声劇】怪奇舞華屋敷【台本】
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#六条睡の台本 #台本 #声劇台本
「今宵も1輪、花開く」
(鈴の音)
(音入る)
とある屋敷
ある者はこういった
そこは美しい所だと
そしてある者は
まさに極楽と地獄だと
笑いながら言っていた
明暦(めいれき)3年 吉原炎上
炎が全てを焼き尽くした中、不思議な事にそこは被害を受けなかったという
そして時が経ち、姿を変え、名前を変えた
今では誰もがこう呼ぶ
(カラスの鳴き声)
「怪奇舞華屋敷(かいきまいはなやしき)」
(心音)
「教えてやろう、その昔ここで一体何があったのか」
(曲入り)
「かつてここは神社として崇められた」
「望まれない出産、堕胎(だたい)、中絶、全て人間の勝手な都合、私はそこに付け入っただけさ」
「どうか子供を...そんな身勝手な願いと共に子供を置いていく」
「そんな子供がせめて辛い思いをしないようにと、私が食べてやった」
「そして今でもそれは変わらない、その度に子供が捨てられる、人間の身勝手によって...」
(鈴の音)
(曲変わります)
「お前は、ここが舞華屋敷と呼ばれる理由を知っているか?」
「いつも華が咲き乱れているから、そんな理由は人間がこの事実を良いようにしただけだ。この華は、子供が咲かせた血の花だ」
「お前には聞こえるか?子供の叫び声が..」
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