星を運ぶひと

配達人【】

「星にこもった心を運ぶ」 【あらすじ】 彼らの一族はそれぞれの街に配置され、夜、太陽が沈んだ頃から仕事を始める。 地上に到達してもなお光を失わない星たちは、全て誰かの依頼品。願いや祈りが込められた星を、無事に届けるのが仕事だ。 今日も星が降る。 ★性別変更:◯/台本変更:一人称のみ◯/転載:× ――――――― （以下、転載・転用禁止） 夕方、太陽が沈んで橙色の空が暗くなっていくと、空は当たり前に暗くなる。 それから、群青色の空から、星が降ってくる。 ひとつ、またひとつ。ぱらぱらと落ちてくるたくさんの星の中でも、いくつかは地上についてもなお、光を失いはしない。 こういう強い光を持った星は、全て誰かからの依頼品だ。大抵の場合は、管轄の星見の丘に落ちるから、そこまで行って回収して、宛名を確認して翌日以降に配達をする。 街の中で済むこともあれば、街から出て森を抜けて、さらに街から街を渡って行かなければならないことだってある。差出人は相手が引っ越した事を知らなくて、なんてこともあるし、簡単な仕事じゃない。 それでも俺の一族は、もうずっと昔からこの仕事を続けて来た。 誰かの願いとか、祈りとか、そんなものがこもった星は、ひたすら眩い光を放っていて、綺麗で。 じっと見ていると、なんだか泣きたくなってくる。 夜が来る。 今日もまた、誰かの心がこもった、星が降る。 ――――――― 星を運ぶ人の一族: 各街に数人配属されて仕事をしている。基本的には配達先の街に星は降るのだが、たまに遠方まで持っていかなければならない。 シフト制。給料はそこそこいいらしい。 ーーーーーーーー 最近寝る前に必ず短いものでも何か書くようにしています。とってもふぁんたじーなものができた。 ⭐︎素敵なBGMをお借りしました。是非こちらにも拍手を。 BGM 深淵の星/いさ　様 https://nana-music.com/sounds/024dd9f8 #声劇 #台本 #ファンタジー #声劇台本 #一人声劇台本 #一人用台本 #朗読 #声劇民と繋がりたい #ひとり声劇 #一人声劇 #藤鴇ゆずり台本