月夜の心配 〜鬼童丸〜 【和風台本】【掛け合い】

酒呑童子『ひろぴー』鞍馬天狗『ひろぴー』 台本：宇迦 BGM：シュリ様

この前投稿した鬼童丸シリーズの続きもやってみた。 一人二役です。 鬼童丸シリーズ↓ https://nana-music.com/playlists/3057859 🎐お話🎐(あらすじ的な何か) 見事な満月の夜、森の中に佇む廃寺にて 月夜の銀の光に照らされながら盃を交わしているのは 京の鞍馬天狗と鬼童丸の父、酒呑童子。 人の世へ旅に出た自分の子が、人間に命を狙われないか 心配して身を按じる酒呑童子。 心の零れた音を、鞍馬天狗は静かに隣で聞いている。 二人は、鬼童丸の行く末をただ見守ることにした。 以下、台本です📖📖↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ------------------------------------------ 酒呑童子 『のう、鞍馬(くらま)よ。一つ問うてよいか』 天狗 『なんだ珍しい。 鬼頭(おにがしら)が弱気な顔をして』 酒呑童子 『お前は、鬼と人とが互いに歩むことは不可と見るか？』 天狗 『これはまた…奇っ怪(きっかい)な事を聞きよる。 子が心配か？』 酒呑童子 『産ませた子といえど、己の子に違(たが)えない』 天狗 『ならば鬼頭や。 何故(なにゆえ)鬼の子を、人の世へ出ることを許したか』 酒呑童子 『……自責(じせき)じゃ。 大鬼(おおおに)の定(さだ)めを背負わせてしもうたのだ。 あの子に、その定めを解(と)く光があるならと思うた』 天狗 『左様(さよう)か。 しかし人の子もまた、八百万(やおよろず)と在(あ)るなら 主(ぬし)と同じことを思うものも現れるはず』 酒呑童子 『こればかりは天津神(あまつかみ)に委(ゆだ)ねるままか』 天狗 『……心配におよばん。 もう既(すで)に。一人の人間が主の子に歩み寄った。 我々はその行く末を、人の泡沫(うたかた)に見守ろう』 酒呑童子 『そうじゃのう…』 ----------------------------- #和風台本 #声劇台本 #掛け合い台本 #アフレコ #台本 #声劇 #掛け合い #和風 #和 #昔話 #物語 #語り部 #鬼 #酒呑童子 #鞍馬天狗 #烏天狗 #天狗 #妖 #妖怪 #ひろぴー