遊女台詞『桜花びら~ある遊女の語りごと~』
台本:小梅 和風BGM:nolfyその2様 語り手:○○
遊女台詞『桜花びら~ある遊女の語りごと~』
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とある場所で書いたものを転載。とある遊女が語る思い。切なく儚く……夢語りのような……。
よろしければ演じてみて下さいm(__)m
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ほら、あれを見てくんなまし 。綺麗な桜でありんしょう ?
あの桜木は、わっち が此処(ここ)に来(き)んした 頃から変わることなく、毎年、花を咲かせてきんした 。
花びらが、時々、お客様の肩に乗って、わっち の部屋へとまっておちんす 。
その花弁(はなびら)をわっち は、お客様に気付かれぬように懐紙(ふところがみ)に包んで胸にしまう。
お客様がお帰りになりんした ら、文机(ふづくえ)の上にある、草紙(そうし)の間に挟んで押し花にするのでありんすぇ。
もう、幾度も繰り返していんす から、どれ程の花びらが挟まってありんす かは検討もつきんせん けど。
こなたの 花びらたちはわっち を買(こ)うて行ったお客様たちの外界からの土産物。
いつか、此処から出られた時に一緒に外へ舞うのでありんすぇ。
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演じていただく際は拍手、コメントして頂けると有難いです。
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