逢瀬
演者様のお名前: 台本:くなぎさ
逢瀬
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#恋愛 #2人台本 #夜
ホテルのラウンジ。窓際の目立たない席で、小声で話してる感じで。
●「久しぶりだね。最後に会ったの、いつだっけ?」
○「そうねぇ…。2か月くらい、前だったかしら?」
●「今回はだいぶ、間があいちゃったね」
○「仕方ないわよ。…予定が合わなかったんだから」
●「予定。ねぇ…」
女の左手の親指をなぞる。
●「…この薬指の跡、いつか消えるのかな?」
くすぐったそうに。
○「(笑)消えるとしたら、子供が巣立ってからかしらね。それまでは、母親でいないと…。
…でも、ね」
なぞる指から逃げて、その手に指を絡める。
○「そんな毎日は、寂しい事も多かったのよ。
私、女なのよ?1人の女に戻りたかったの」
●「その相手に選んでもらえて、光栄だったよ。俺で良かったの?君みたいに綺麗なら、男、沢山寄ってきたでしょ?」
○「(笑)ここに1人でいればね、沢山来たわ。…でもね、貴方が良かったのよ。顔も声も体型もね。全部が好みだったの」
○(嘘。本当は大好き。最初から愛してたの)
●「それは、それは。嬉しい事言ってくれるね。今の俺を、ずっと保ってないと嫌われちゃうかな?」
●(いつまで、こんな冗談言ってられるんだろう。本当は今すぐ、手に入れたいんだ。身も心も)
○「さぁ、どうかしら?」
●「…今飲んでるのが終わったら、部屋行こうか。いつもの部屋押さえてあるから」
●(でも、言ってしまえば会えなくなるから)
○「そうね。そろそろ行きましょうか」
○(言ってしまえば、全てが壊れてしまうから)
●「今夜は2か月分、愛してあげるよ」
○「楽しみだわ(笑)」
○●同時に。
○(せめて今だけは、束の間の逢瀬を楽しみましょう)
●(せめて今だけは、束の間の逢瀬を楽しもう)
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