朗読:『廃墟の街角』

台本:alcohol（アルコ）曲:alcoho（アルコ）読み手:あなた

はいどうもこんにちは、もっちりしてますもっちりです。 nanaはしばらくやってなかったので使い方に戸惑いはありますが、仲良くしてくれたら嬉しいです。 歌が好きなので基本歌です。 あと重ね録りしている途中で拍手もらっちゃって気付かないでその歌消去しちゃったので申し訳なさで顔覆ってます。 誰に貰ったかも見てない……もしくれてたら申し訳ない……申し訳ねえ……。 諸君　私はハッピーターンが好きだ 諸君　私はハッピーターンが好きだ 諸君　私はハッピーターンが大好きだ カリッとした食感が好きだ　唾が溢れる魔法の粉が好きだ　イメージキャラのパッピーくんが好きだ　亀田製菓が好きだ コンポタ味が好きだ　枝豆味が好きだ　ハッピーパウダー200%増量が好きだ　ハッピーパウダー300%増量が好きだ　というかハッピーパウダーが好きだ 平原で　街道で　学校で　草原で　川辺で　旅行先で　海上で　空中で　外国で　部屋の中で この地上で食べるありとあらゆるハッピーターンが大好きだ 包装紙を剥いてすぐの1口目が快音とともに私の理性を吹き飛ばすのが好きだ 食べ終えた後食べきりサイズの底に溜まるパウダーを指ですくって舐める時など心がおどる 平たい楕円形の香ばしい煎餅が、工場の機械から一定のリズムで出てくるのが好きだ 菓子類禁止の母校にハッピーターンを持ち込み、学友と美術準備室で内緒に食べた時など胸がすくような気持ちだった 頂点をそろえたハッピーターンの横隊を、順番に食べるのが好きだ 飢餓状態に陥った 学友が、私の持つハッピーターンを欲し懇願している様など感動すら思える 突然の新フレーバー発売にスケジュールを目茶苦茶にされるのが好きだ 必死に買いに走ったスーパーが蹂躙され新フレーバーのハッピーターンが売り切れる様はとてもとても悲しいものだ 地方の限定ハッピーターンに押し潰されて殲滅されるのが好きだ 地域限定味を食べられ害虫のように地べたを這い回るのは屈辱の極みだ 諸君 私はハッピーターンを天国のようなハッピーターンを望んでいる 諸君私に付き従う大隊戦友諸君 君達は一体何を望んでいる？ 更なるハッピーターンを望むか？ 情け容赦のない糞の様なハッピーターンを望むか？ 鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか？ 「ハッピーターン！！　ハッピーターン！！　ハッピーターン！！」 よろしい ならばハッピーターンだ 我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ だがこの暗い闇の底で半世紀もの間堪え続けてきた我々に ただのハッピーターンではもはや物足りない！！ お徳用を！！ 一心不乱にお徳用を！！ 我らはわずかに一個大隊千人に満たぬ敗残兵にすぎない だが諸君は一騎当千の購入者だと私は信仰している ならば我らは諸君と私で総兵力１００万と１人の軍集団となる 我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう 髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう 連中にパウダーの味を思い出させてやる 連中に我々の咀嚼の音を思い出させてやる 菓子とハッピーターンのはざまには奴らの哲学では思いもよらない事がある事を思い出させてやる 一千人の購入者の戦闘団で 店頭を燃やし尽くしてやる 私はどちらかというと柿の種が好きです。