朗読:『廃墟の街角』
台本:alcohol(アルコ)曲:alcoho(アルコ)読み手:あなた
朗読:『廃墟の街角』
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OHATUDESU!
『廃墟の街角』
ささくれた気分で夜と朝の間をすり抜けて
気がつけばこの交差点に立っていた
消え失せた様に感じる程、無色透明な人々の群れを掻き分けて
本当に光る星ってやつを探して、この交差点に立っていた
一つだけでいい。
幾つもいらない。
この手を夜空へ伸ばした
この先に、あの頃と同じこの手の先に
どうしてももう一度掴みたい星があるんだ
押しては返す波の様な絶望の中を何度も何度もかいくぐって
言葉を失いそうになりながらも漸く思い出したそれを
希望の光ってやつを
もう一度、もう一度この手に掴むため此処に立っている。
そして青白い空気が変わり始める頃、この手の平から差し漏れる光が俺を突き刺していた。
どうやら帰路も無くなったみたいだ。
それでいい。
これが望んだ事なのだから。
この廃墟の街角で
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