Rolling days 閑話
櫻井翔 (嵐)
Rolling days 閑話
- 49
- 9
- 0
ー TEMPEST 9.5話 ー
Rolling days スティンガー (cv.羽々) ネグロー二(cv.諌宮)
*************************
一触触発の雰囲気の中、勢いよく扉が開かれた。
「ネグロー二長官、報告します! ラムレットが、ラムレットが重傷です!」
そこに居たのは、真っ青な顔のギムレットであった。
***
すぐに向かった長官達が目にしたのは、腹を貫かれてぐったりしたラムレットと、悲壮な表情を浮かべて彼に膝を貸すミスティである。
「何故だ、どうしてそいつを庇ったんだ、兄さん!」
叫ぶギムレットへ、ラムレットは、青白い顔で少しおどけたように笑ってみせた。
「悪い、ギム。全部思い出したんだ。俺があの日、この美しい人に襲われたこと。…そしてあろうことか、心まで奪われてしまったこと」
そう言って、力なくミスティの掌を握る。彼が危険な状態であることは、誰の目からも明らかであった。見守る一同。
「そこにいるのは分かってるよ」
凛とした声でネグロー二が声をかけると、ラムレット達とは反対から、2人の影が現れた。
力強くそのうちの1人が、ネグロー二に向かって叫ぶ。
「取り引きをしましょう」
吸血鬼最後の純血、キールは、ネグロー二を真っ直ぐに見つめた。
#ヴァンてん
Comment
No Comments Yet.