Rain 閑話
嵐 大野智
Rain 閑話
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ー TEMPEST 2.5話 ー
Rain ギムレット(cv.かろやか)
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粗方の手当が終わり、ラムレットが申し訳なさそうに言う。
「ギム、僕を庇っていただろう。ごめんね、大丈夫だったかい?」
「平気平気。全く、ゴキブリ並の生命力の吸血鬼と違って俺らは傷をすぐには治せないのに…自警団だかなんだか知らないが野蛮な奴等…」
歯ぎしりするギムレットは、吸血鬼に対する嫌悪の態度を隠さない。一方、ラムレットは、困ったように曖昧な笑みを見せた。
「ラムレット 、ギムレット。またテンペストに阻まれたようだね」
そこに声がかかり、二人は反射的に背を伸ばす。
「「ネグローニ長官」」
声をかけたのは、二人の所属するヴァンパイアハンターの重役、ネグローニその人であった。双子は彼の方を向き、腰を折る。
「「申し訳ございません!」」
「はは、いいんだよ。うちの主力の二人が無事ならそれで。ところで、純血探しの方はどうなっているかな」
その問いに、ギムレットはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
#ヴァンてん
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