第77話
膝丸(cv.大和)、髭切(cv.刻)
第77話
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第77話
膝丸:兄者、寒くはないか?
髭切:まだ8月だよ?朝方とはいえ、そんなに冷えないよ。
膝丸:だが、最近はずいぶんと涼しくなってきた。病み上がりなのだから、体に気を付けてくれ。
髭切:それはお前もでしょう?お前もこの前目を覚ましたばかりなんだから、僕の世話なんか焼いてないで、部屋にお戻り。
膝丸:兄者が戻られるなら、俺も戻る。
髭切:強情だなあ。
膝丸:兄者に似たんだ。
髭切:……。
膝丸:……。
髭切……ねえ、弟。……僕ね、眠っている間にすごく不思議な夢を見たんだ。僕は、僕なんだけど、僕じゃない誰かになって、そしてお前のことも何もかも忘れてしまうんだ。
膝丸:……兄者は、忘れっぽいからな。
髭切:……だけどね、そのかわりにたくさん友達ができた。はじめて喧嘩みたいなこともしたし、友達を担いで走ったりもした。お前がいないのが少し残念だったけれど、すごく……うん、すごく楽しい夢だったんだ。
膝丸:……そうか。
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